長男は サンリオのジュエルペットが お好き
長男が幼稚園の年少組に入園して、しばらくしてからの参観日のことです。
新しいクラスの懇談会で、園児とお母さんが自己紹介することがありました。
人前でしゃべることは、苦にならないママ。何を言おうかなと、準備しながら自分の番をまっていました。
ところが、長男の直前で、女の子のお母さんが
「この子はジュエルペットが好きです。よろしくお願いします。」
と挨拶したのを見ていて、ママに小声で言います。
「ぼくも。ぼくもジュエルペットが好きだって、言って!」
いやいや。
これは、お姉ちゃん達がはまっている、可愛い女の子の物語です。
長男のリクエストとあれば、ママは言いますよ。
「さっき、〇〇ちゃんのごあいさつで、ジュエルペットが好きだと聞いて、長男が私に小声で依頼しました。『ぼくも、ジュエルペットが好きって言って』って。3人兄弟の末っ子なんですが、上2人が女の子なんで、こんな環境なんです。この子を男にしてやってください。よろしくお願いします。」
お蔭様で、受けました。
良かった。
だけど、すぐに仮面ライダーを覚えて、卒園する頃には、男の子ともみくちゃになって遊んでたので、ママが心配することは全くなかった。長男は確かに、幼稚園のお友達に、男にしてもらいました。
お友達って、本当に有難いなって思いました。
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長女の可愛い発言に 思わず笑っちゃうママ
3歳だった長女と、ブロックで作ったピストルで、打ち合いをして遊んでいました。
「ば~ん、ばんばんば~ん。」
次女も楽しそうにマネして、ブロックじゃなくて、指差しながら、
「ば~ん、ば~~ん。」
私は、長男を妊娠していて、つわりでしんどかったので、寝転んだまま
「ば~~ん、やられた~~。」
と言ってました。
しばらくすると、すっかりテンションの上がった長女が、 まるで西部劇のヒーローのような顔でピストルを構えて、勝ち誇って言いました。
「長女ちゃんのピストルは、電池がいっぱい入っているんだよ~。」
「ぶぶ~~~っ。」
不意打ちされて、噴出してしまいました。
そりゃあ、強そうだ。
子供の可愛い発言、大人的には思わず笑ってしまうことが多いけど、うちの子は本気で言ってることも多いので、できるだけ笑いたいのを我慢して、向き合おうとしているんです。だけど、いつも 不意打ちで来るので、どうしても笑いをこらえることができません。
長女ちゃん、笑ってごめんね。。。
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運動会は まさかのリクエスト ジバニャンのキャラ弁
長男が小学校1年生になり、もうすぐ運動会という、ある日の夜のことです。
運動会のお弁当は、いつもの子供の好きなメニューで、楽々お弁当にするかな、 と思っていたママに、長男から、思わぬリクエストがありました。
「ぼくさあ、キャラ弁がいいなあ。」
「キャラ弁?」
「そう。たとえばジバニャンとか。」
「!!!」
そうでなくても、朝から5人分のお弁当。 作るだけで面倒だなって思ってたところへ、大変なリクエストです。 無理、無理、無理。私、絵が下手だし。仕事が忙しくて、疲れてるし。お弁当作るだけで、もう限界だって~。
だけどね、しばらく悶絶した後、少しだけ考えが変わりました。
キャラ弁を喜ぶ時代も、あと少し。 長男に、そして私のために、可愛い頑張った思い出になることでしょう。
そこで、思い切って、キャラ弁ジバニャンに、チャレンジすることにしました。
こうなったら便利な世の中。 ネットを検索すれば、沢山のママが、工夫して作ったジバニャンが簡単に検索できます。 中でも一番、手間がかかりそうになくて、味も美味しそうなチキンライスのおにぎりに決定。 口の周辺は、スライスチーズ、口はハム、目などは焼き海苔、なんだかできそうな気がしてきます。
ところが、見つからないのは目の周りの黄色い食材。手間はかかるけど、仕方なく薄焼き卵にしようかなって思っていました。 すると、嬉しそうにアイディアを出すパパ。
「黄色っぽいチーズってあるじゃない?あれがいいよ!」
「じゃあさ、明日買ってきてくれない?」
翌日、帰宅して、冷蔵庫をのぞいてみたら、張り切って買ってありましたよ。 目の周りの直径1㎝の2つの丸を作るために、3種類ものチーズが。
「チーズの色が、パッケージの外からみても、分からないからさ。これだけ買えば、どれか良いのがあるよ。」
買いすぎ!勿体ないから!!
こうして、多額の費用を投資した、我が家のキャラ弁が誕生しようとしています。
翌朝、ママは、長男リクエストのキャラ弁に四苦八苦。ママは絵が苦手なのです。
その様子を見て、なんと絵の上手なパパが、ジバニャン作成を申し出。 ママが土台のおにぎりを作成し、パパが顔を作ってくれました。 夫婦共同制作の、ジバニャンのおにぎりです。
こうして、無事作成したジバニャンのキャラ弁。 運動会では、きょうだいで仲良く分けて、食べられて痛いとか目が鼻がとか口だとか、賑やかに食べてくれました。
ここまで楽しんでもらえば、頑張ったかいがありました。
夫婦で協力して、頑張って作った運動会のお弁当。
一生忘れない、楽しい子育ての思い出になりました。 キャラ弁って、子供のためのものだと思っていたけど、親のためのものだったのね。
喜んでいる子供たちの笑顔は、夫婦にとって最高の、ご褒美でした。
さて、今年は、小学6年生の長男の、運動会はコロナで中止。
上の子は中学生以上になって、運動会のお弁当は家族とは食べなくなりました。今となっては、キャラ弁を頑張っておいて、良かったって思います。
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仕事が繁忙になると 喧嘩しながら 無理をする
長男が年少さん、次女が年中さん、長女が1年生の頃のことです。
この頃は、本当に我が家はてんてこ舞いで、毎日の幼稚園19時と学童保育18時のお迎えに、夫婦のどちらが滑り込むか、綱渡りの毎日でした。
その中でも、一番忙しいのは予算要求の時期。いくら早くから準備をスタートしても、期限が近づくと、ものすごく繁忙になります。
にもかかわらず、私が取りまとめている部に、内部の監査が入りました。
どちらも、膨大な資料を準備しないといけないのです。
誰も資料の内容が分からないので、担当できるのは私だけ。
予算の締切17日。
監査の締切14日。
殺す気か!
しかも、子育てママはパパと調整。
毎日残業なんて、できません。
前の週の土曜日に、朝から出勤して夜中の11時まで仕事したら、
「人事から、遅くまで残業するなって通知が来たばかりだろ」
と、課長補佐兼係長に注意されました。
「だけど、このタイトなスケジュールですよ。いつやるんですか?」
「毎日、ちょっとずつ残業したら良いじゃないか。」
今までに、何度も伝えている、我が家の子育て事情。
何度言えば、覚えてもらえるんでしょう。
そこで、高齢独身男性の上司に聞いてみました。
「補佐、うちは小さい子供がいるので、残業するなら夫に帰宅してもらう必要があります。いまは予算準備で、どこも忙しいですよね?夫に毎日少しずつ残業するために、帰宅してもらうことはできません。もし補佐が、私の立場ならどうしますか?」
「さあ、そう聞かれると、全く想像できないね。」
「じゃあ、質問かえます。私はどうすべきですか?」
「いや、家庭の事情は分かるんだよ。だけど、ダメなものはダメだから。」
「うち、ブラック企業ですか?国は女性の社会進出を後押しなんて言っているけど、これじゃ、全く体制が整ってないじゃないですか。仕事減らしてください。」
「いや、うちも故障者続出で、みんなで頑張って仕事まわすしかないんだよ。」
「私も、体調不良です。私、この問題は、私個人の問題じゃないと思います。」
「ぼくも、中間管理職で辛いところなんだよ。君を働かせすぎると、部長に注意されるし。とにかく、ぼくに迷惑がかからないように、勝手にやってくれないか。」
なるほど、部長が心配してるのか。だけど、男性部長が心配しても、具体的にどうすればワーキングママの負担にならないか、想像するのは難しいでしょう。そうして、こんな滑稽な事態になるのです。
「なるほど、言われてることが、良くわかりました。」
結局、喧嘩になっちゃったんだけどね。
だけど先日まで、好き放題に仕事をふってきてた上司。
それ以降はちょっとだけ、仕事をふるのを躊躇して自分でやったみたいです。
だけど、それでも甘えないのは私の信念。
期限までには、終わらせましたよ。
どうだ!なめんなよ!
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果物パーティーは 我が家の安上がりな 特別行事
「土曜日なんだからさあ、ちょっといつもと違うことしようよ。日常じゃないこと。」
「何がしたいの?」
「服、買いに行きたい。」
そうだよね。
コロナの影響で、自宅待機も3か月になった子供達。日々を頑張って楽しんでいますが、外に出たい。だけど、服を買いに行くのは、少し早すぎます。
「何か面白いこと、ないかなあ?」
そこで、思いついた、食いしん坊長男。
「ねえ、果物パーティーしようよ。」
「いいねぇ~。」
「やろう、やろう。」
我が家の果物パーティーでは、子供に2,000円を渡し、家族で食べる果物を買ってきてもらいます。スーパーでこの金額だと、かなり沢山の果物が買えます。
「ねえ、ピザも作ろうよ。」
「いいねぇ。」
コロナで退屈している子供たちに、押入れからパン焼機を出したのです。
そこからは、子供たちがワチャワチャと会議。
買い物代表を決定し、賑やかに調理を始めます。
そして、2,000円のなかで、冷蔵庫に不足した、チーズとジュースも買うことになります。
食事が出来上がり、家族全員が集合した食卓。
「ねえ、乾杯しようよ。」
「いいよ。」
長男が、あっという間に5人分のグラスを持ってきます。
「緊急事態宣言、一部解除を記念して、かんぱーい!」
こうして、今日は土曜日の、日常ではない特別感は、演出されたのでした。
家族5人で外食したら、2,000円じゃ絶対に収まらない。
だから、果物パーティーは、実は安上がり。
だけど、子供たちにとっては、2,000円という大金で、自由に買い物できる贅沢な行事。
お互いにとって、都合の良い行事のはずなのに。
いつも忘れていて、目標としていた1か月に1回は、実現できていないのです。
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一青窈のもらい泣きと 長男のうんち
長女が4年生で、長男が年長さんの頃のことです。
長女が、CMで観たお祭り行きたいというので、家族で出かけることにしました。
「ところで、そのお祭りって、どんなお祭りだっけ?」
「ん?いや、知らない。テレビで見ただけ。何するの?」
すると長男。
「楽しみだね~。何だったっけ?」
子供の行きたいなんて、その程度です。
だけど、今日はパパが大好きな、一青窈の、野外ステージも予定されてました。
パパは、張り切ってステージ近くに陣取り、ママは周囲の出店を、子供たちを連れてウロウロします。
さて、 リハーサルも終了し、開始まであと5分となりました。
ママも子供たちを連れて、パパの周りに集合しました。
歌手の登場を待つ、興奮に満ちた時間、そこで長男が、大声で言いました。
「うんち、行きたい!」
耳を疑うような訴えですが。
一刻を争う訴えです。
さすがに、パパに行かせるのは残酷なので、ママが付き添うことに。
最短時間でトイレに到達できるよう、沢山のスタッフに聞きながら探し、そして、男性の列に一緒に並びました。
列は、少しずつ進みます。だけど、長男の足の動きが、だんだん怪しくなってきます。
「がまんよ、だめよ出したら。」
「わかってるよ~」
と長男が言ったとき、一青窈の『もらい泣き』が、遠くで流れ始めました。
あぁ、私の方が泣きたいよ~。
そして、もらい泣きを聞きながら、長男がトイレに入り。
そして、長男がトイレに入っているうちに、もらい泣きは終わったのでした。
長男の手を引いて、トボトボとパパのもとに戻り。
私が到着して、すぐに次の曲が始まりました。
『そうさ、うれしいんだ生きる喜び・・・♪』
テンポはゆっくりだけど、子供たちは聞きなれた曲のはずです。
「ほら、長男、知ってるでしょ?この曲」
「え?ん~、知らないよ?」
「知ってるよ~、聞いたことあるはずよ。」
そして、有名なこの歌詞に差し掛かります。
『あ、あ、アンパンマン や~さしい君は・・・♪』
「ああ、アンパンマンの曲かあ。 でも、おそっ!」
大物歌手も、子供にかかると、この反応。家族で大爆笑します。
そして、隣のおばちゃんも、我が家と一緒に、大爆笑してました。
大物歌手は訪れた人を幸せにし、そしてうちの子も、周りに大爆笑を振りまいて。
こうして、うちの子らしく、お祭りを堪能したのでした。
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のんびりお洗濯は 姉妹が一緒にやらないと はかどらないのね
ママが体調不良で、あんまりしんどかったので、小学2年生と年長さんだった姉妹に、洗濯物を干すよう、お願いしたことがありました。
洗濯物を、どさっと渡し、干すための道具をどさっと置きました。
ママは、隣の部屋で寝転がって、二人の声を聞きながら、ぼんやり様子をうかがっていました。
すると、まあ賑やかな笑い声が聞こえます。
何をそんなに、ケタケタと笑いながら干すことがあるのでしょう?
不思議に思って、そう~っとのぞいてみると、次女と長女が体をくっつけて、何やら話しながら大笑いしています。
だけど、どうやら4分の1くらいは終わったみたいでした。
しばらくしても、二人の笑い声はおさまりません。
あ~だ、こ~だ、や~だ~~って言いながら、やっぱり大笑い。
とっても楽しそうだけど、何をそんなに笑っているの?洗濯物はちゃんと進んでいるのかしら?
また心配になって、そう~っとのぞいてみたら、半分くらい終わっていました。
しっかし、な~んて、スローペースなのでしょう。 もう1時間以上が経過しています。
そうこうしているうちに、あっという間に、次女の寝る時間になってしまいました。
「次女ちゃん、寝る時間よ。」
「ん?分かった~。」
のんびり返事をすると、ニコニコとやってきます。
次女を寝かせて、長女一人になると、静かなのだけど、意外なことに作業は全く進みません。
「長女ちゃん、眠くなったから、あとお母さんお願いね。」
あっという間に飽きて、洗濯物を置いたまま、さっさと寝てしまいました。
え~~?
あんなに大笑いしていたけど、笑っている方が、まだはかどるってこと~?
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