ほっこり子育てワーキングママ

働きながらの子育ては、大変だけど幸せ。ほっこり楽しい日々の出来事に癒されて、子育て楽しいよって伝えたい。

国の宝物の子供達の育児を考える仕事

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5年前、こども家庭課に所属していた頃、係が主催して行った、大学生を対象にしたイベントをお手伝いに行きました。

テーマは、結婚後の夫婦継続のコツと、働く母のリアルな生活のお話でした。

結婚後の生活についての講演では、婚約中や結婚後子供が生まれるまでの間に、夫婦で子供ができてからのことを想像して話し合いをしておくこと、そして、夫婦は同じじゃないっていう当たり前のことを忘れないで、コミュニケーションを大事に生活すること、とのことでした。

長く一緒に暮らしていると、自分にとって当たり前のことが、相手に通用しない場面に数多く遭遇します。そんなとき、相手は自分とは全く違う家庭で育ってきたのだから、とちゃんと考え直して、丁寧に相談して、自分の家族のルールを作っていくことが大事ってことが大切なのだと、身に染みました。

そして、第1子の誕生から末子が5歳になるまでが、夫婦にとって試練のときだとわかりました。

私も感じていたんです。窓口で離婚の相談をしていく女性は、みんな小さな子供を抱えている。きっと、この大変な時期を乗り越えれば、素敵な夫婦として共に生きていけるのに、、、何度も感じたことでした。

出産による女性のホルモンの変化を知っていれば、妻がカーッとヒステリーを起こしても、「ああ、怒ってるのは俺じゃなくてホルモンのせいだね。」って思える。そうして、少しでも寄り添って、子供を中心に楽しい思い出を作ることができるんだと思います。

働く母のリアルな生活については、隣に座っている、同じ職場の仲良しの働くママと何度も顔を見合わせて笑っちゃうくらい、「わかるわかる、うちもうちも。うんうん。」っていうお話でした。どこも一緒なのねって微笑ましく思うと同時に、だからこそ、みんなが同じことに困っているんだと改めて思いました。

これからは、働く母親が増えていくことが期待されています。

だからこそ、国の宝物である子供をどのように育てていくか、国が直面している、本当は大切な問題なんだと思います。それを、しっかりと受け止めて、よりよい社会のために前進するための原動力となるのは、私達働く母親なんだろうと思います。

仕事も子育ても諦めないことは、贅沢なんじゃない。それは、当たり前。

そんな社会を、将来きっと実現したいな、うちの市から発信したいな。。。
そう心に誓わせる、素敵な講演会でした。

あの頃は沢山のイベントを抱え、翌日も講演会の仕事でした。年度末の公私ともに多忙な時期に、よりによって2日連続の休日出勤。。。ほ〜んとハードだったけど、働くママとして、あの頃も頑張ってたなぁ。

コロナでオリンピックな日曜日

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今日は、とっても寒く、雪も積もりました。

寒いじゃんと、雪だるまに見向きもしなかった長女と次女が、なぜか今日は気が向いたらしく。玄関を出ると、小さな雪だるまが置いてありました。

そんな今週末、我が家はテレビでオリンピック。特に、カーリングに夢中でした。

そして、パパとの約束でやっと腕時計を買ってもらった長男。タイマーやストップウォッチが搭載された、男心をくすぐる時計だとかで。
「これ、何度見ても、心踊るんだよねぇ。」
ソファに寝転がって、左手首を目の前にかざして、ため息をつくように言ってました。

最近はコロナで、何もせず、リビングでゆっくりしてるだけの、平和すぎる日曜日。そんな穏やかな休日が、それでも案外、幸せです。

今週のお題「冬のスポーツ」

中学生と迎える節分

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今日は節分!
だということを、すっかり忘れて帰宅した夕方、リビングに座り込んだ次女が、我が家流の豆まきの豆を沢山作っていました。

新聞紙を丸めてセロテープで固定する、我が家の豆まきは、まるで雪合戦のよう。
ここ3年ほどは、イベントや工作が好きな次女が反抗期で、小学生だった長男にお願いして、やっと作ってもらっていました。

「あ、節分だっけ。」
「そうだよ。恵方巻、やってよ。」
「買い物して来るわ。」

クタクタの身体にムチ打って、恵方巻の材料をテーブルに並べると、使い込まれた巻きすで、子供達は自分の恵方巻を作ります。全員揃って、同じ方向を向いて、お互いに笑わせたり、しゃべるようにフェイントしながら、無言で食べます。

一番に食べ終わり、唯一しゃべれる次女。
「いいな、このポジション。」
そういえば、初めて見た、次女が恵方巻を一番に食べ終わる姿。小さい頃から、食べるのが遅かったのです。ママ的に、ちょっと感動。

さて、残業して夜遅く帰宅したパバ。
「子供達が、豆まきしたいって、待ってたよ。」
「いや、もう体力的に無理だよ。」
「えっ、そうなの?でも、今年で最後かも知れないよ?」
「いや、もう良いでしょ。中学生だよ?」

そこで、ハッとするママ。
そうだ、そんなに大きくなってたんだ。
今年の豆まきは、こうして静かに終わったのでした。

今週のお題「鬼」

職場復帰 苦しみと背中合せのぬくもり

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冬も本番、寒くなってきました。
するとシクシクと痛む、手術したばかりの腰と足。
そして、5年前に交通事故で手術した右肘と、首、肩、背中も、シクシクとし始めます。
考えてみれば、ほぼ身体全体じゃないですか。

右肘を痛めたときは、字が沢山書けなくなって、仕事復帰か退職か、本気で悩みました。
私は、役に立つのだろうか?

でもね、よくよく考えてみれば、小さな子供達を3人抱えて頑張ってた頃のほうが、その時よりずっと大変でした。死ぬほど大変だった、あの苦労を乗り越えたのに、たかが怪我くらいで、辞めるか?私?

子育てと仕事の両立は、大変だけど、とてもとても、信じられなくらい幸せでした。この矛盾は、やってみなきゃ分かりません。

怪我を抱えて、仕事を楽しめないだろうか?
私は、何のために働いてるんだろうか?
退職を、本気で考えて、気付きました。
誰かの、社会の役に立っていることの喜びに。
そして、本気で立ち向かうからこその、かけがえのない、素敵な仲間の存在に。

そして今回、ヘルニアから復帰させてもらって気付くのです。私の職場の同僚の、底知れない優しさと、懐の深さに。そして、心底感動するのです。
それは、子育ての幸せによく似ていました。
さりげない優しさに、ほっこり嬉しくなって、そんな奇跡のような出会いに、誰に向けるでもない感謝があったかく溢れ出します。

きっとね、大変なときこそ、誰かの優しさと幸せが、背中合わせに、ほっこり身体を暖めてくれるんだと思います。

だから、不自由な身体で、私にしか出来ない仕事をしたい。以前の私には、出来なかった仕事が、きっと出来ると思います。

そんなことを、泣きながら考える、寒い夜です。

5LDKのイラスト

ニュースを見ていた長男が、いつものように突然聞きます。
「4LDKって、何?」

そこでパパは、真面目に丁寧に説明してたのですが、長男は近くの紙に、イラストを描いています。
「1LDKの絵を描いた。」

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長男が笑いながら描いている絵を、家族みんなが覗き込みます。すると、嬉しそうに解説。
「あのね、これは部屋ね。」
「ああ、じゃあ直方体にしてよ。」
理系次女の要望を、聞いたのかどうか、ゆがんだ四角い部屋ができます。

そこに、長男は楽しそうに何か動物を描きます。そして、解説します。
「ワン、ライオン、どっしり、かまえる。」
パパが、大笑いで突っ込み。
「これ、ライオンだったの?」
家族は、大笑い。

そこへ、笑いながら次女が参戦。ライオンを描きながら、クツクツ笑います。そして、1にバツをして、2と描きます。
「だめだ、全然ライオンに見えない。お姉ちゃん、来て来て。」

絵が上手な長女が、サラサラと描きます。
「うわっ、もう顔だけで違うし。」

そして、絵が苦手なママまで巻き込まれ、パパも書き込み、我が家の5LDKが出来上がりました。

出来上がった素朴な紙を、指差して大笑い。
名前が出ないように塗りつぶして、ママに指令が飛ぶのです。

「はい。アップしといてね。」

ヘルニア手術、当日と翌日

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ヘルニアの手術の日は、朝から、食事は禁止。
手術直前は、飲み物も禁止です。
リハビリもない。

だから、することがない。
することがないと、考えるのは怖いことばかり。血圧は、普段あり得ない高さまで、ポーンと上がります。どんなにクールを装っても、身体が雄弁に、気持ちを語ります。
そこで、私は隣の仲良しおばあちゃんにSOS。話し相手になってもらって、関係ないおしゃべりをしてました。

さて、予定時間に点滴。血管が細くて深いので、ベテランの看護士さんが慎重に成功させます。この手術の点滴は、特殊な針で太くて長いので、普段の点滴や注射より苦労します。私の腕には、1ヵ所しか有効な場所がないようでした。

夫が来てくれたので、看護士さんの恩情で、おしゃべり見逃し。でも、すぐに時間になって、有無を言わさずストレッチャーに乗せられます。そして、沢山の物々しい扉を抜けて、顔を覆い隠した物々しい男女に囲まれ、沢山の質問をされ、もう良いのに怖い説明を受けます。

「それでは、麻酔を入れますね。痛いですか?」
「手が痛い。」
すると、注射の刺さっているところを、優しく撫でてくれました。そのうち、あっという間に眠りにつきました。

目が覚めたら、ストレッチャーで移動中。医師が興奮気味に伝えます。
「神経がペッチャンコでしたよ。ほら、これがヘルニア。」
ホルマリン漬けの、親指ほどの容器一杯に、赤い繊維と白い軟骨が入っています。
「意外と、小さい。」
「大きいよ~。どう?気分は?」
「良い夢、見ました。」
「どんな?」
「ん?忘れた。」

術後のことは、予想はしてました。
痛いだろうなぁって。
だから、点滴で限界までの痛み止めをお願いしていました。だから、じっとしてれば耐えられる。

しかし、左を下に寝ると左ももが、ジリジリ痛みます。背中を下にすると、すぐに傷口が痛みます。
「自分で寝返りは、絶対にしないで下さいね。看護士がやりますからね。」
それ以前に、痛くて出来ないよ、そんなこと。

優しい看護士さんが、夜中にも関わらず、一生懸命痛みの軽減のために考えて、左足ももの下に柔らかいタオルを敷いてくれました。そして、睡眠薬を飲ませてくれました。長かった夜。2時間ごとに痛くて目覚めては、寝返りしてもらいながら、少しだけ眠れました。

翌朝目覚めたら、少し楽になっていました。
朝食には、頼んでないのにお粥。考えてみれば、昨日は全く食べていません。
看護士さんが、リモコンでベッドを少しずつ起してくれます。

さて、食べなきゃと思うのに、食いしん坊の私が、びっくりするくらい食べられない。味噌汁を頑張って飲んで、お粥を流し込みました。
「あら?結構、食べたね。素晴らしい。」
看護士さんが言うので、食欲がないのは普通のようでした。なぁんだ。

午後、リハビリの先生とベテラン看護士に、新人看護師がくっついてやって来ました。歩くリハビリの開始なのです。

昨日の夜、あんなに痛かったのに、ベテラン看護士が、私を背中から抱え込んで、座らせながら言います。
「怖いよね。気持ちの問題だから。大丈夫、大丈夫。私に体重をかけて。」
いや、出来れば避けたいけど、避ける術がなく、するとあっという間に、ベッドから足をおろして座らされています。
「出来るじゃん。すごいすごい。」
やらされただけじゃん。何も出来てないじゃん、と新人看護士を見ると、目を丸くして身体を固くして立っています。

「はい。立ってみて。」
「えっ?いやいや、無理でしょ。」
「やってみなきゃ、わからないでしょ。」
看護士が私につながる、沢山の種類のチューブを持って待っています。

選択肢のない、この状況。ベッドの柵を握って、恐る恐る立ち上がります。出来た。
「ほら、出来るじゃ~ん。はい、歩行機。廊下に行くよ。」
立って、早速歩く?どこまで?
リハビリの先生が、すかさず言います。
「10m先の、あのトイレまで、歩いてみましょう。」
沢山の管と共に、4人グループは歩きます。トイレに到着して、引き返そうと思ったら、
「いやいや。まだ行けますよ。次の20m先の曲がり角まで行きましょう。」
「いや、行ったら帰らないといけないじゃないですか。無理無理。無理ですよ。」
「まあまあ。どうしても無理だったら、連れて帰ってあげるから。はい、行くよ。」
有無を言わさぬ言い方。こいつ慣れてやがる。毎日のように、術後患者を歩かせる、言葉のテクニックを感じます。くそっ。

20m先の角を曲がり、反対側の廊下を引き返すと、さっきのトイレの近くに到達。曲がって帰ろうとすると、すかさず言われます。
「まだまだ。反対側も回って、病棟を一周しましょう。」
「いやいや。今の倍じゃないですか。無理ですって。ないない。」
「大丈夫。僕、ちゃんと見てるんですよ。足も震えてない。膝折れもない。まだ行けます。」
「本当ですか?」
「僕を信じてください。大丈夫。今日歩くことは、大切なんです。」
そんな会話をしながら、本当に広い病棟を一周させられました。うそでしょ?

「疲れたでしょう。あとは、しっかり休んでくださいね。」

その言葉のとおり、横になったとたん眠りに落ち、夕方までぐっすり眠りました。疲れるよ、当たり前じゃん。

忘れられた 面白い思い出

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「ママが電話を取るとさぁ、ワントーン声が変わるよね。もしもし~って。さっきまで怒ってたのに。そんなことなかったみたいにね。」

夕食中に、長男が笑いながら言いました。
すると、子供達は大笑いして、次々にママの真似をします。

そしてそして、長男がそのことをからかって、すごく面白いことを言って、家族で大笑いしました。

ママは、いま、その楽しい様子を書こうと思って、一生懸命思い出しているんだけど、いくら頑張っても思い出せません。

あの面白かったセリフ、何だっけ?

そこで、ママより記憶力の良さそうな長男に、聞いてみます。
「お母さんの電話の声を、みんなが真似したじゃない?あの時、面白いこと言ったじゃん。」
すると、ゲームをしながら答えます。
「あぁ、あの時ね。僕、何か言ったっけ?忘れた。」
「うっそぉ。残念。すごく面白かったのに。」
「そうだっけ?でも、忘れた。」
こちらも振り返らず、あっさりと言います。

そんなぁ~。
ああ、あんなに面白がったのに、忘れてしまうなんて、何て、何て勿体ない!
この楽しかった1回きりの大切な思い出を、ママはもう、一生思い出せないのです。

残念~。
すごく面白かったのになぁ。

その結果今回は、面白いことを忘れちゃって、残念だけど、それはそれで面白いかぁって内容に、なってしまったのでした。