残業中に「寂しくない?」と電話したら「そりゃ、寂しいよ」
長男が1年生の頃に、どうしても仕事が終わらず、残業してきょうだい3人でお留守番してもらったことがあります。
19時には帰ると言っていたんだけど、いろいろあって帰れなくなったので、携帯で子供携帯に電話してそのことを伝えました。そして子供一人ひとりに電話を代わってもらいました。長男の番になったとき、
「大丈夫?寂しくない? 」
と聞いたら
「そりゃ、さみしいよ」
高くて可愛い、情けない声が帰ってきました。
その声を聞くと、もう少し残業したいと、言いにくくなってしまいました。
「そんなこと言わないでよ~。お母さん、もう少しお仕事したいのよ。」
「そうか。まあいいよ、お仕事しても。」
「ごめん。ありがとうね」
高い可愛い声を相手に、どっちが大人だかわからない会話になりました。
さて、電話を切ろうと思ったのですが、長男は切ろうとしません。
だけど、寂しいと言っている長男の耳に、私からガチャッと切るのは、どうも忍びない気がします。どうやって切らせようかと、思案した結果こう言いました。
「電話の切り方わかる?」
「うん、わかるよ」
「じゃあ、切ってみて」
すると、通話がとぎれました。
なんとなく寂しい気持ちで、心の奥で(ごめんね)って言いながら、 大急ぎで走って職場に戻りました。
働くママは、段取りが大事。
残業しない仕事の仕方を、頑張らなくちゃ、心に誓いながら。
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