子育てママの右腕って パパじゃなくて 上の子だったりしない?
長女が年長さんで、次女が年少さん、長男が2歳になったばかりの頃のことです。
子供たちの前で、フランスパンを切っていて、ザックリ左手の中指を切ってしまいました。
カットバンを二枚はっても、血はどんどん染みて、間から漏れ出します。 あわてて血を止めるため、ゴムを指に巻きつけ、心臓より高くしてみました。 すると、子供たちによく見えます。
次女は顔を背けます。
「うえっ。」
長女は心配そうに言います。
「ねえ、大丈夫?体中の血がなくならない?」
「まっさか~。こんなのほんの少しだよ。」
なんて言いながらも、止まらなかったらと思ってドキドキ。。。
そんなこんなでも、なんとか夕食を作り、なんとか食べさせました。
たくさん食べると出るものがあります。
長男のおしりから臭う、これってもしかして。
「うんちでた~~。」
褒められると思って、ニコニコ。
「どうしよう。手が洗えないのに。」
小さくつぶやいたママの言葉を、長女が聞いていました。
「長女ちゃんが、やってあげるよ。うんちのおむつ替え。」
「えっ。いいよ~。臭いし。」
「でも、出来ると思うよ。」
だけど、そう、この申し出は、とてもありがたいのです。
「じゃあ、一緒にやろうか。大変だけどお願いできる?」
鼻の穴を膨らませた長女。
「うん。」
ママが長男の肩をつかまえて、長女がゆっくりとおむつをはずします。
「うわっ、くさっ。」
思わず目をそむけますが、ちゃんとおむつは手に持っています。そして、臭い臭いを連発しながら、おしりふきで長男のおしりを拭きます。
長男は前を向いたまま、申し訳なささそうに言います。
「ごめんね~。」
適当に拭かせてあげたいけど、かぶれやすい長男のおしり。
「ここ拭いて。あと、ここも汚れてる。もう一回、しっかり拭いて。」
変な息遣いで我慢しながら、長女はなんとかやりとげました。
「お母さんは大変だね。こんなの毎日やって。」
あったかいねぎらいが、胸にあま~く広がりました。
子育てのトラブルは、ある日突然前触れもなくやってきます。
そんな時、普段家にいないパパより、案外いつも傍にいる、頼りになる長女。
私の自慢の長女は、ママの右腕だと、可愛い小さな長女を、心から賞賛したのでした。
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