過ぎ去る貴重な 時の流れを 感じたお月見
うちの夫は、イベントが大好きな人です。
だから、我が家では子供が小さいころから、様々な季節の行事をすることになりました。お誕生日やクリスマスだけでなく、節分やお月見までやります。行事で何をするかというと、我が家の場合は、つまりは「食べる」。節分なら豆やイワシや恵方巻き、お月見はお団子、子供の日はちまきで、お誕生日ならケーキ。
さて、お月見は毎年満月の日が違うので、十五夜の夜をネットで検索します。そして、家族でお月見をする日を決めます。
さて、長男が1年生の頃、やっと一人で外出できるようになって、夏休みにお友達の家にも遊びに行くことに成功したりして、少し自信を持ってきたころでした。
お月見の日に、ママが急いで仕事から帰ってくると
「ねえお母さん、僕が見つけた、お月見のススキを取りに行きたい!」
とききませんでした。
暗い夜道を、小学1年生1人で歩かせるわけにはいかず、仕事でクタクタの体をひきずって、長男にお付き合い。長男の言うとおりに歩いたら、見事に迷子になりました。
仕方なく、私が道端で見つけたススキを、長男に持たせて帰っていると、 夜空に綺麗な月が見えました。
「ほら、長男、お月様が見えるよ。」
だけどキョロキョロしている長男。しゃがんでみると、長男の身長の高さからは、建物に隠れて見えないのでした。
「長男がじっと見るから、お月様、恥ずかしいんじゃない?」
「え~~?お月さまぁ、じっと見ないから出てきて。」
切ない可愛い声で、お月様にお願いします。 こうなると、見えなきゃ長男のお願いが叶わない。そこで、小さな長男の手を引いて、お月様が見えそうな場所へ、誘導するのでした。
長くて短い、可愛い時代。
柔らかい長男の手を引きながら、こうやって過ぎ去っていく毎日が、とても勿体ないと思いました。
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