一青窈のもらい泣きと 長男のうんち
長女が4年生で、長男が年長さんの頃のことです。
長女が、CMで観たお祭り行きたいというので、家族で出かけることにしました。
「ところで、そのお祭りって、どんなお祭りだっけ?」
「ん?いや、知らない。テレビで見ただけ。何するの?」
すると長男。
「楽しみだね~。何だったっけ?」
子供の行きたいなんて、その程度です。
だけど、今日はパパが大好きな、一青窈の、野外ステージも予定されてました。
パパは、張り切ってステージ近くに陣取り、ママは周囲の出店を、子供たちを連れてウロウロします。
さて、 リハーサルも終了し、開始まであと5分となりました。
ママも子供たちを連れて、パパの周りに集合しました。
歌手の登場を待つ、興奮に満ちた時間、そこで長男が、大声で言いました。
「うんち、行きたい!」
耳を疑うような訴えですが。
一刻を争う訴えです。
さすがに、パパに行かせるのは残酷なので、ママが付き添うことに。
最短時間でトイレに到達できるよう、沢山のスタッフに聞きながら探し、そして、男性の列に一緒に並びました。
列は、少しずつ進みます。だけど、長男の足の動きが、だんだん怪しくなってきます。
「がまんよ、だめよ出したら。」
「わかってるよ~」
と長男が言ったとき、一青窈の『もらい泣き』が、遠くで流れ始めました。
あぁ、私の方が泣きたいよ~。
そして、もらい泣きを聞きながら、長男がトイレに入り。
そして、長男がトイレに入っているうちに、もらい泣きは終わったのでした。
長男の手を引いて、トボトボとパパのもとに戻り。
私が到着して、すぐに次の曲が始まりました。
『そうさ、うれしいんだ生きる喜び・・・♪』
テンポはゆっくりだけど、子供たちは聞きなれた曲のはずです。
「ほら、長男、知ってるでしょ?この曲」
「え?ん~、知らないよ?」
「知ってるよ~、聞いたことあるはずよ。」
そして、有名なこの歌詞に差し掛かります。
『あ、あ、アンパンマン や~さしい君は・・・♪』
「ああ、アンパンマンの曲かあ。 でも、おそっ!」
大物歌手も、子供にかかると、この反応。家族で大爆笑します。
そして、隣のおばちゃんも、我が家と一緒に、大爆笑してました。
大物歌手は訪れた人を幸せにし、そしてうちの子も、周りに大爆笑を振りまいて。
こうして、うちの子らしく、お祭りを堪能したのでした。
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