運動会は まさかのリクエスト ジバニャンのキャラ弁
長男が小学校1年生になり、もうすぐ運動会という、ある日の夜のことです。
運動会のお弁当は、いつもの子供の好きなメニューで、楽々お弁当にするかな、 と思っていたママに、長男から、思わぬリクエストがありました。
「ぼくさあ、キャラ弁がいいなあ。」
「キャラ弁?」
「そう。たとえばジバニャンとか。」
「!!!」
そうでなくても、朝から5人分のお弁当。 作るだけで面倒だなって思ってたところへ、大変なリクエストです。 無理、無理、無理。私、絵が下手だし。仕事が忙しくて、疲れてるし。お弁当作るだけで、もう限界だって~。
だけどね、しばらく悶絶した後、少しだけ考えが変わりました。
キャラ弁を喜ぶ時代も、あと少し。 長男に、そして私のために、可愛い頑張った思い出になることでしょう。
そこで、思い切って、キャラ弁ジバニャンに、チャレンジすることにしました。
こうなったら便利な世の中。 ネットを検索すれば、沢山のママが、工夫して作ったジバニャンが簡単に検索できます。 中でも一番、手間がかかりそうになくて、味も美味しそうなチキンライスのおにぎりに決定。 口の周辺は、スライスチーズ、口はハム、目などは焼き海苔、なんだかできそうな気がしてきます。
ところが、見つからないのは目の周りの黄色い食材。手間はかかるけど、仕方なく薄焼き卵にしようかなって思っていました。 すると、嬉しそうにアイディアを出すパパ。
「黄色っぽいチーズってあるじゃない?あれがいいよ!」
「じゃあさ、明日買ってきてくれない?」
翌日、帰宅して、冷蔵庫をのぞいてみたら、張り切って買ってありましたよ。 目の周りの直径1㎝の2つの丸を作るために、3種類ものチーズが。
「チーズの色が、パッケージの外からみても、分からないからさ。これだけ買えば、どれか良いのがあるよ。」
買いすぎ!勿体ないから!!
こうして、多額の費用を投資した、我が家のキャラ弁が誕生しようとしています。
翌朝、ママは、長男リクエストのキャラ弁に四苦八苦。ママは絵が苦手なのです。
その様子を見て、なんと絵の上手なパパが、ジバニャン作成を申し出。 ママが土台のおにぎりを作成し、パパが顔を作ってくれました。 夫婦共同制作の、ジバニャンのおにぎりです。
こうして、無事作成したジバニャンのキャラ弁。 運動会では、きょうだいで仲良く分けて、食べられて痛いとか目が鼻がとか口だとか、賑やかに食べてくれました。
ここまで楽しんでもらえば、頑張ったかいがありました。
夫婦で協力して、頑張って作った運動会のお弁当。
一生忘れない、楽しい子育ての思い出になりました。 キャラ弁って、子供のためのものだと思っていたけど、親のためのものだったのね。
喜んでいる子供たちの笑顔は、夫婦にとって最高の、ご褒美でした。
さて、今年は、小学6年生の長男の、運動会はコロナで中止。
上の子は中学生以上になって、運動会のお弁当は家族とは食べなくなりました。今となっては、キャラ弁を頑張っておいて、良かったって思います。
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