食いしん坊長男は お母さんを思いやって ただ大声で泣く
長男が4歳の頃のことです。
食いしん坊長男を園に迎えに行くと、帰り道にいつものように聞かれました。
「ねえ、今日の夕ご飯、何?」
「昨日のおでんが残っているから、今日もおでん。」
「え~~、やだ~~~。」
「おでん、嫌いなの?」
「嫌いじゃないけど、飽きた~。だって、お母さん、毎日違う味じゃん。」
「それはそうだけど、おでんってさあ、2日目が一番美味しいんだよ。」
「やだ~~。」
その日は、忙しい日だったので、事前に準備していたおでん。本当はクタクタだったんだけど、仕方なく、長男の好きなお肉と野菜をいためました。
食事の時間、お皿の上の食事を見て、大泣きを始める長男。
「べつに~、、、おでんでも、、、よかった~~~。」
はぁ?今更、それはないでしょ。
ただね、聞いてるうちに、何となく、親の欲目かも知れないけど、
長男の言いたいことがわかってきたんです。
『ぼくの我儘だった。お母さんに迷惑かけて、後悔してる。』
まあ、そんなとこなんだと思ったんです。
「お母さんが大変だったから、悪いこと言ったなって思ったの?」
「うん~~。。。」
「じゃあ、このご飯、全部食べなさい。」
「わかった~」
泣きながら、全部ご飯を食べました。
そして食べ終わる頃にはケロッとして聞きます。
「ねえ、お母さん、朝ってさあ、何時からだろう?3時くらい?」
「・・・」