玄関で手を振る 小さくて愛おしい 思い出の風景
子供達の、忘れたくない風景って、いくつかあります。
その中で、私が覚えていたい風景。
それは、ランドセルを背負った3人の子供たちが、玄関を出てドアのところで、振り返って3人そろって、手を振ってくれる風景です。
その頃、そんな姿を見ながら、毎朝のように可愛い風景だな、と感動していました。
小学生という、小さくて可愛い時代。
3人が、ニッコリと信頼して、手を振って別れを惜しんでくれる姿。
きっと、きっと、思い出深い風景になるんだろうなって。
そして、いまはその風景が、少し形を変えました。
反抗期に突入して、いつもはクールな長女と次女。
だけど、玄関で見送ると、足のあたりで、小さく手を振って出て行くのです。
そんな小さな名残が、心から愛おしく感じます。
言うと、きっと明日からしてくれなくなるから。
何気なく、でも心から見つめて、また新しい風景として心に刻むのです。