窓から顔を出して待っている 小学生の参観日の お楽しみ
小学6年生、長男の参観日がありました。
コロナ対策で、保護者を何班かに分けたので、行ってみると保護者は各クラスで10人以内でした。挨拶もおしゃべりもなく、マスクをして静かに見守る、不思議な参観日。
そこで、子供たちは1人ずつ発表をしました。
「何やるの?」
前日の夕食の時間、ママが聞くと、よく聞いてくれましたと、嬉しそうな長男。
「あのね、僕は7番目だからね。ちょっとは遅れても間に合うよ。でね、最初に〇って言うでしょ?でね、その後、絵の前で〇って言うの。でも、なんか失敗だったな、かっこつけすぎて。読むの恥ずかしいよ。でね、最後に〇するの。」
それを聞いていた次女。
「そんなにしゃべったら、お楽しみがなくなるじゃん。」
それは非難?
そ、そうなのね。
今更だけど、ママへのお楽しみだと思ってた、可愛い心遣いに気づきます。
参観してみると、確かに、お楽しみは全くなし。
昨日長男が教えてくれた、そのままの発表でした。
お蔭で、ハイライトも見逃さず、バッチリカメラとビデオにおさめました。
さて、学校に到着すると、校舎の窓から顔を出して見ている、沢山の小さな頭が見えました。
何年生だろう?低学年かな?
ただママが来てくれることに、そんなに心ときめくのかと思うと、微笑ましい気持ちでした。
ところが、参観日の日の夕食の時間、嬉しそうに長男が言いました。
「僕さあ、お母さんの車が来たところも、ちゃんと見たよ。」
「もしかして、あの窓から顔を出して見てた子供の中に、長男がいたのね?」
「え?僕が見てたの、知ってるの?」
「可愛いなあって思って、写真撮ったんだよ。」
「そうなんだ~」
嬉しそうに目を細める、素直な笑顔が、本当に愛しいと思いました。
子供は、ここまで心待ちにして、こんな私を待っているのです。
だからこそ、母は無理をしてでも、参観日には必ず行かないといけないのです。