保育所の駐車場に 男性が意見する 時代の到来を目撃
仕事で、保育園の駐車場について協議することがありました。
「ま、駐車場は、ここでいいでしょう。」
男性設計担当者が図面で指し示す場所は、保育所から少し離れている土地です。
私が意見しようとすると、ある男性が主張しました。
「いや。この距離はないでしょう。」
「は?なんで?まあまあ近いじゃないですか。十分でしょ。」
「保育所の子供と、この距離を歩くんですか?ないでしょ。どうせ、子供なんか歩いてくれないんだから。そしたら、抱っこしてこの距離ですよ。1人ならいいけど、多い人は3人とかいますよ。荷物を持って、さらに抱っこしてこの距離を?無理です。歩けないでしょ。あり得ませんよ。」
「え?じゃあ、やっぱりこの土地使うしかないの?駐車場よ?」
「そりゃそうでしょ。毎日送り迎えするんですよ?」
「はあ。まあ。ちょっと考えてはみますが。」
もうね、働くママとしては、拍手喝采したい、大きな大きな出来事でした。
今まで、こういった主張は、女性にしかできませんでした。
私もそのつもりで、気が強いとかうるさいとか悪口言われても、母を代表するつもりで、強く主張してきました。
子育てに積極的に参加する父親、イクメン達が活躍するようになった、現代。
きっと彼も、泣き叫ぶ子供の手を引いて、保育所の玄関まで送り届けたのでしょう。疲れて眠そうな子供を、抱っこして車へ運んだのでしょう。
その大変で、辛くて、とっても困っちゃう、貴重な経験。
なんと男性が、こんな主張をしてくれる時代が到来したのです。
イクメン。
ありがとう。
良い言葉が、発明されました。