行列のできるお母さんだったのに
ソファーに座って読書をしていると、反対側の端に長男が座りました。可愛い横顔を見てると、なんとなく触れ合いたくなります。
私の膝を片手でポンポンたたいて、
「膝まくら、しても良いよ?」
と言うと、
「いや、ないでしょ。」
と、5cm向こうに移動します。
「この距離が寂しいよぉ。」
「ま、仕方ないんじゃない。行列のできるお母さんも、もうおしまいよ。ごめんね。」
謝られるのは、申し訳ない。
「ま、自立していってくださいませ。」
「そう言われると、自信ないけどね。」
「お母さんみて、分かったでしょ?そんな立派じゃなくても、親にはなれるよ。」
「どうかな?」
こうして、子供達はみんな、反抗期から自立への道を進んでいきます。大きくなぁれ。