ほっこり子育てワーキングママ

働きながらの子育ては、大変だけど幸せ。ほっこり楽しい日々の出来事に癒されて、子育て楽しいよって伝えたい。

だいじょうぶ だいじょうぶ 苦しい時のおまじない

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私は、この本にお寺の講演会で出会いました。絵本を題材に、お説教をされる方のお話しで、採用されていた絵本の1つだったのです。
いまは、小学校の一部の教科書でも採用されているようです。

さて、お話しは、小さい頃のぼくがおじいちゃんと近くの街を散歩している場面から始まります。

小さなぼくには、毎日が冒険で、おじいちゃんと共に楽しいことも体験するけど、小さな怖いことや困ったことにも遭遇します。そして、車の危険やめんどうな人間関係、恐ろしいバイキンの存在も知ります。

ぼくが困ったら、その度に、おじいちゃんは手を握って、おまじないのように言います。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」

いつかぼくは大きくなり、おじいちゃんは年を取りました。病院のベッドのおじいちゃんの手を握って、今度はぼくが言います。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」

この、「だいじょうぶ」とは何でしょうか?

講演会での解釈は、これは仏様にすがる気持ちに近いということでした。私は、この解釈にとても共感しました。

世の中、絶対のだいじょうぶなんて、存在しません。頭の上に飛行機か落ちてくる可能性も、何%かはあります。おじいちゃんだって、病院に入院して、もしかしたらもう最期が近いかもしれません。
だから、だいじょうぶって、言えないのかも知れません。
だけど、いつか人は死なないといけないし、絶対的な安全なんてないし。そうやって、人生には良いことも悪いことも起こります。

だいじょうぶ だいじょうぶ

どんな時でも、何かを信じて、ひたむきに生きて行く姿。そして、苦しい時に前を向くための、コツのようなものを、この絵本は描いてくれているように感じます。