いわさきちひろ絵画展 と 現役我が家の子供達
近くの美術館で、いわさきちひろの特別展があったので、子供達と行きました。
子供たちに見せたいと思って行ったのですが、小学生未満は無料。
ママのチケットだけ買って、子供3人が入場です。
ごめんなさいね、美術館さん。。。
いわさきちひろの絵は、絵本やポスターなどでよく見ます。
テーマをもって描かれた絵も、すてきです。
だけど、何よりも心を打つのは、何気ない子供たちの姿。
「おつむてんてん」 小さな子供が、頭に届かない手をニコニコと挙げている姿。
「絵を描く女の子」 クレヨンを持って、寝そべって無心にお絵かきしています。
「ピンクのリボンの赤ちゃん」 タッチをしたばかりの女の子の、はだかんぼの後ろ姿。
「箱に入った少女」 子供って、楽しそうに冒険心にあふれた顔で、段ボールに入ります。
「母の日」 小さな子供を抱きしめる母親は、顔をできるだけ子供に触れ合わせます。
ああ、もし 私に絵が描けたなら、是非とも残したいと願う、かわいらしい子供の姿でした。
それらを、うれしそうに見つめる、現役我が家の子供たち。
「あ~、これ長男くんみたい~。」
とはしゃぐ長女に
「みてみて~。赤ちゃん、かわいい~~。」
と、両手を頬に当てる次女に
「あ、ふうせん~。」
と無邪気に指さす長男。
通りがかりの、周りのお客さんが、子供たちに話しかけます。
「まあ、かわいい。この絵なんて、この子そっくり。ね、おじょうちゃん。」
こうして、現役、生の子供たちを、鑑賞していくのでした。
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ママのお鼻を モグモグ 可愛いけど・・・ 危険・・・
お昼寝の時間になりました。
ママが寝転がり、次女と長男を両側に、二人の胸をトントンします。
すると長男が起き上がって、ママの顔の近くに座りました。
ん?小さな顔を見上げていると。。。
小さな手のひらが、だんだん顔に近づいてきて、手全体で、ガシッ。
ママの鼻をつかみます。
「もぐもぐ。。。」
手を口元に持って行って、どうやらママの鼻を食べたようです。
「ん~~、おいしい。」
ニコニコと、えくぼをへこませます。 そしてまた、小さな手が、ママの鼻をつかみます。
「もぐもぐ。。。」
すると、次女が飛び起きます。
「あ~~、次女ちゃんも~~。」
すごく嬉しそうに、ニコニコと笑った次女の顔が、ママをのぞきます。
そして、長男よりは器用に、細い親指と人差し指で、ママの鼻をつかみます。
眠さで温かくなった指が、鼻を温めます。
「もぐもぐ、ふふっ。おいし~~い。」
目を細めて、長い髪を頬になびかせながら、食べています。 しばらくの間、二人で交互に、ママの鼻を食べていました。 小さな顔が、ドアップでママを覗き込み、小さな手がママの顔に。
あんまり可愛いんで、されるがままになっていました。
さて、その晩、鏡をのぞいたママ。
鼻の先に、赤いものを見つけました。 よくよく見ると、ひっかき傷です。
鼻を食べたときに、長男にひっかかれたか。。。
厚くファンデーションを塗っても、うっすらとうかびあがる細い線。
大事な、女の顔なのに!!
あぁ~あ、子供たちは可愛いけれど。。。
生傷の絶えない。。。
ママなのです。。。
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一生懸命 ただジュースを飲む 長男の姿に癒される
公園で遊ばせていた長男が、よちよちとママの傍にやってきて、信頼に満ちた目で、ママを見上げて言いました。
「じゅーちゅ、ちょーだい。」
「はい。どうぞ。」
赤ちゃん用のストローをつけた、ペットボトルのスポーツ飲料を渡すと、てかてかの真っ赤なほっぺに笑窪を作ってニッコリ。
「あいがとー。」
どんな豪華なプレゼントかと思う笑顔です。
そして、ペットボトルの口の部分をつかみ、持ち上げようとします。
一応持ち上がるのですが、口を近づけようと顔を下げると、ペットボトルも下がります。
何度か繰り返し、無理だと判断すると、今度はペットボトルを下に置きます。
ペットボトルに、口を近づける作戦です。
少しずつ顔が近づいてくると、これでもかと、口を思い切り大きく開けます。
そのまま、長男にとって大きなストローが口に。
パクッ。
音が出そうなくらいの勢いで、くわえます。
そして、ペットボトルを両手で抱えて、ギューギューと音を立てて飲みます。
ところが、ずっと飲み続けると中の気圧が下がって、 だんだんと吸いにくくなります。
ボコボコッ、ボコボコッ。
時々、空気の音をさせながら、それでも、ひたすら吸い続けます。
ジュースを飲むだけで、ひたむきに一生懸命な長男。
日常の、ほんの一コマですが、私にとっては宝物のような、癒される思い出の風景なのです。
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街頭の下で話し込む学生 懐かしい思い出の空気
家族で買い物をした帰り道。
子供たちは車の後部座席で、すっかり夢のなか。
パパと少し遠回りして、ドライブして帰りました。
その途中、小さな街灯の下に、若い男女が座り込んでいます。
頬杖ついたり、街灯にすがったり、思い思いの格好。
そして、すごくゆったりとおしゃべりしていました。
私は知っています。
長すぎる、別れの間際、こうやっておしゃべりする、その楽しさ。。。
胸の奥がキュ~ンとして、心が昔にタイムスリップしました。
生暖かい空気や、友達の腕のぬくもり、排気ガスのにおいを嗅ぎました。
戻りたい。。。 でも、絶対に戻れない場所。
ああやって、時間も気にせずゆったりとおしゃべりできること。 それは、失ってみるとものすごく貴重なことでした。
大人になるって、何だろう。。。
青春って、何だろう。。。
夢中で過ごした青春時代。 一生懸命考えた、人生のあれこれ。
そんな人生のすべてのシーンは、そうか、こんなに大事なんだ。
90歳を超えるおばあちゃんが、出版された詩集に、こんなシーンがありました。
後ろから駆け寄って、「おかあさん」と呼ぶと、 まだ若い母が、優しい笑顔で振り向く。
小さい少女の頃みた、母の笑顔が、90歳を過ぎても懐かしいんだ。
宇宙の中の小さな星。 その中の、小さな自分。
それでも、みんな大事に大事に生きている。
毎日、忘れられない思い出を作りながら。
どんな小さな命も、そのくらい大事なんだな。 時には、思い出さないといけないな。
そんなことを、いびきをかいてるパパの横で、考えてる私でした。
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大雨も 詩になる 子供の 素直な言葉
大雨のなか、車で子供たちを幼稚園に送っていきました。
目を輝かせて、窓の外に目を向ける長女。
「わあ、川の水がすご~い。」
「あふれ出しそうだね~。怖いなあ。」
「あふれたら、そこらじゅうがお風呂みたいになるよ~。」
「そしたら、 泳がなくちゃいけない。長女ちゃん、泳げるようになるかも。」
いやいや。。。
「道路はお風呂みたいになるけど、幼稚園のプールは大丈夫なんだよ。」
と、にっこり話す次女。
なぜ?なぜプールは大丈夫なんだ?
川の増水を見るたびに、歓声をあげる長女が、思い出したように言います。
「海や川に近付かないようにしましょう、だよね。。。」
「だって、危ないでしょう?」
「うん、そうだね。」
次女が突然言います。
「お母さん、コトコト言ってるよ。」
「え?コトコト?」
車に故障があって、変な音でも出てるのでしょうか? 耳を澄ませます。
「ほら、前がコトコト。ほら、そこ。」
次女が指差すのは、フロントガラスです。 あ、コトコトって、大きな雨粒の音のことね。
「ほんとだ。コトコト言ってるね。」
子供の表現って、なんて自由なんでしょう。
大きな水たまりで、車が水しぶきをあげます。
「わ~、すご~い。」
と歓声をあげる長女。
次女は、手を大きく広げて言います。
「いま、鳥みたいだったよ~。」
ただの大雨も、子供たちにかかると、詩になります。
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しゃべってたの? パパには通訳がいるのね
長女が5歳、次女が3歳、長男が1歳の頃のことです。
その日は、久しぶりにパパが早く帰ってきました。 みんなで夕食の会話を楽しむなんて、久しぶりです。
パパに子供たちのことを知ってもらうため、ママは次女に質問します。
「次女ちゃんは、幼稚園のお友達、誰が好きなの?」
「ん?え~っとね~、Yちゃん。」
Yちゃんは、長女のクラスメイトの妹です。
「でも、Yちゃん、いっつも怒ってるよ。」
長女は思い出したように言います。
「そういえば、そうだね。」
「いっつも押してるよ。次女ちゃんも、押して前に寄って、わ~って笑ったの。」
「へえ、そうなんだ~。」
「そっか~。笑うところが次女ちゃんだよね。」
パパは、困った顔です。
「ねえ、これって話が通じてるんだよね~。ぜんぜん理解できないんだけど、通訳してよ。」
「え?あのね、Yちゃんは、いっつも怒ってて。周りのひとを、いつも突き飛ばしてるの。それで、次女ちゃんも突き飛ばされて、前につんのめったんだけど、わ~って言って笑ったんだって。」
「今の会話、そういう会話だったの?すごい。わからない。。。」
まさかの反応に、ママは少しビックリ。
「いつもお話してないからだよ。きっとコツがあるんだよ。」
「次女も、ちゃんとしゃべってたんだね。」
「当たり前でしょ。」
「長女をみてると、どうしても長女並みを要求してしまうけど、よくないね。参ったな。」
さて、長男に、ご飯を食べさせようとすると、長男が大声で叫びました。
「やいたい!」
「え~?じゃあこぼさないでね。はい、どうぞ。」
「あいがと。えへっ。」
ママは、パパに解説します。
「いまの、”やいたい”は重要だよ。反抗期野郎の”やりたい”だからね。これを間違えると、10分は泣かれるよ。」
「うわっ、ぜったいわかんね。泣かせちゃうよ、多分。」
参ったね、パパ。
しっかりお話して、子供の成長についていってくんなきゃ。
だけどね、 諦めずに知ろうとしてるから、頑張って通訳をしていかなくちゃと思うのでした。
だけど、ママからしたら、こんなにハッキリと分かりやすく言ってるじゃない?って思うこと。 周囲の人からみると、チンプンカンプンのことがよくあります。
やっぱり子供達を、世界で一番理解してるのは、わ・た・しってこと。 えっへん、です。
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パン生地って可愛い しゃがんで見つめる 長男の背中
ママが帰宅すると、長男がキッチンでゴソゴソと何か作っていました。
「何作ってるの?」
「ん?ピザ。僕、ピザが好きだから、作ってみたくて。」
「そっか。長女に教えてもらったの?」
「うん。ここに、書いてある通りに、作ったらいいって。」
ほぅ。丁寧に、教えてもらったねぇ。
そうして、パン焼機にセットすると、スイッチを入れます。
グルグルと音を立てて、羽が回ります。
「うわぁ、パン生地って可愛い。」
よく分からない感想を言いながら、長男はしゃがんでパン焼機を見つめています。
その背中が、すっごく可愛い長男。
なんだか癒されてしまいました。
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