イライラするくらい 失敗しちゃうカマキリを 汗だくで見つめる長男
今週のお題「暑すぎる」
小学6年生の長男が、外から帰宅しました。
明るい日に焼けた顔で、前のめりにリビングにかけこんできます。
そして、帽子をとると、前髪がビッチョリぬれています。
「ねえ、お母さん。僕ねえ、さっき庭で、カマキリが獲物を狙ってるところを見たんだよ。」
「へえ。どうなったの?」
「それがさあ、イライラするくらい失敗してさあ。逃げられちゃった。」
「へえ。そうなんだ。もっと成功率高いのかと思った。」
「だよね。テレビで見るような、本物の食べるシーンが見れるかと思ってたんだけどね。」
「現実は厳しいね。」
「カマキリって、怖そうな姿してるけど、意外だね。」
「そうだねえ」
そして、扇風機を真正面から浴びて、髪をなびかせているのでした。
暑い中、汗だくでカマキリと向き合っている姿を思い浮かべて、微笑ましい気持ちになりました。
小学生最後の夏。
日差しのように、輝いている長男の目です。
本屋さんで立ち読みして ママが大泣き 100万回生きたねこ
子供の頃に、何となく強いイメージを持っていたこの本。
昔は確か、100万回死んだ猫っていうタイトルだったと思います。
本屋さんで見かけて、懐かしくなって、思わず手に取りました。
そして、何気なく読み進めました。
主人公のトラ猫は、強くて賢い立派な猫でした。
王様や、サーカスの猫だったこともあるのです。
だって、今まで100万回も死んだんですから。
そして、死ぬのなんてへっちゃらでした。
そんな猫が、あるとき誰の猫でもなく、産まれました。
トラ猫は、自分の猫になったのです。
そして、トラ猫は恋をしました。
大好きな雌猫のあいだに、子供も生まれ、そして巣立って行きました。
いつの間にか、年を取って、ある日大好きな雌猫が亡くなりました。
トラ猫は、100万回泣きました。
そして、ある日雌猫のそばで、静かになりました。
トラ猫は、二度と生き返りませんでした。
というお話です。
ね?
大人的には、泣けてきませんか?
まあ、うちの子は、ママが泣くのに慣れてるので。。。
また泣いてるよって、パパに報告。
笑いながら、パパが購入しました。
そんなパパと一緒に、3人の子供を育てて、幸せな雌猫ママなのです。
幸せって、何かってことを、考えさせてくれる物語です。
幼稚園のお迎え時間に うっかり寝坊 うさぎの日のママ
その日の午前中は、車で往復1時間かけて、やらないといけない用事がありました。
長男の、お昼寝の時間に、なんとか家に到着。
疲れたのかな、寝かしつけながら、ママも一緒に眠ってしまいました。
起きて遊んでいた長男に、積み木で顔を殴られ、ハッと目覚めたママ。
腕時計を見ます。
長針と短針を見間違えてる?
いいえ違います。
確かに、お姉ちゃん達を幼稚園にお迎えに行く時間を過ぎています。
びっくりして飛び起き、とりあえず長男の昼食をお弁当箱につめます。
トコトコと台所に来て、食卓の幼児用の自分の椅子に、よじ登った長男の目の前で、弁当の蓋がしめられます。
「まんま~~~。おべんとう、たべる~~~。」
「お姉ちゃんを迎えに行くからね。そのあと食べよう。」
「やだ~~~~。」
泣き叫ぶ長男を抱きかかえ、弁当を持って飛び出します。
大暴れして泣き叫ぶ長男を、チャイルドシートにしばりつけます。
そして、車のドアを閉め、幼稚園に電話。
応対に出たのは、なんと若くて優秀な園長でした。
あ。。。下手な嘘は通用しないな。。。
「あの~~。長男と一緒に寝坊してしまいまして。。。」
「わかりました。お母さん、お気をつけて、ゆっくりおいでくださいね。」
後部座席で、キーキー泣いている長男を乗せた車が、大急ぎで飛び出します。
しばらく行くと、車で聞いている童謡の歌がかわりました。
「もしもしかめよ~かめさんよ~♪
(途中省略)
ここらでちょいと ひとねむり~~♪」
今日は、うさぎさんの日だな。。。
体の力が抜けてしまったママ。
ゆっくりアクセルを踏みこむと、園長の声を思い出しました。
(ゆっくりおいでくださいね。)
1歳の食いしん坊長男 底抜けの胃袋と おかわり!
長男が1歳半の頃は、ほんとうによく食べていました。
ご飯は、大人のお茶碗に1杯以上。
我が家のきょうだいの中で、一番の大食いでした。
その日の夕食も、楽しそうに食べています。
お皿に山盛りにした、お魚もお芋もほうれん草も大好きなお汁も。
両手でつかんで、次々と口に突っ込んで、飲み干していきます。
すべてが空っぽになったお皿。
ほうれん草の小さなカケラがくっついています。
それを小さな手で丁寧に取ると、器用に口に運びます。
パパは呆れ半分で言います。
「すごいね。見てあのお皿。あそこまでキレイにしてるよ。」
とうとう小さなカケラさえなくなり、洗ったばかりのようなお皿に。
長男は、お皿を裏返し、裏についてないかチェック。
表にして、何かついていないか、穴が開くほど見つめます。
そして、大きなため息をつくと、両手でお皿を掲げて、明るい大声で言います。
「おかわり~~!」
「1才半で、おかわりなんて単語を使うなんてねぇ。」
ママは、準備していた食事を、入れてやります。
だんだんお腹がいっぱいになってきた長男くん。
人懐っこい表情で、ママの両手を握ります。
「なべなべ、底抜けするの?」
と次女が聞くと、長男は歌います。
「まんままんま そこぬけ♪」
「まんまかよ~。」
長女が突っ込みます。
「底抜けは、長男の胃袋だろ!」
パパが突っ込むと、家族全員大爆笑。
こんなに食べていても、身長も体重も平均です。
食べたものは、一体どこに?
長女が4歳の頃の パパのお誕生日プレゼント
もうすぐ、パパのお誕生日。
そこで長女に、パパへのお手紙を書いてもらうことにしました。
「もうすぐ、パパのお誕生日なんだよ~。」
「わ~。何歳になるの?」
「○歳よ。」
「うわ~、すごい。長女ちゃんなんて、まだ4歳だよ~。」
「そうだね~。長女ちゃん、お父さんにお手紙書こうか。」
「うん!長女ちゃん、何て書こうかな~。」
長女はあごに人差し指を当てて、ナナメ上を見て考え込みます。
「おたんじょうび、おめでとう。じゃない?」
「そうだ! 長女ちゃん、マイメロディーのネックレスが欲しいです。って書こ~っと。」
いやいや、自分の誕生日じゃないんだから。それは違うでしょ。
「長女ちゃんのお誕生日じゃないんだから、買わないよ。」
「だって~。欲しいんだもん。」
「長女ちゃんのお誕生日まで、待ちなさい。お父さんのお誕生日なんだから。おとうさん、おたんじょうび、おめでとう。って書かなくちゃ。」
すると、長女はすっかりやる気をなくし、とうとうお手紙を書いてくれませんでした。
帰宅したパパに話すと、大笑い。
そんな長女は、もう高校生です。
大きくなったなぁ。
素朴な パパの誕生日の プレゼント
家族全員が、楽しく準備して、パパのお誕生会が開催されました。
次女が今回、パパのために作ったのは。
パパが大好きな、なしを使ってホットケーキも入っているパフェ。
そして、抹茶の入ったホットケーキで作った、あんこと生クリームのどら焼きです。
これがねえ。
本当に美味しかった。
パパも、すごく嬉しそうに食べていました。
そして、長男からはゲームのキャラクターの小物入れとお手紙。
長女からは、手作りの小物入れと、手作りの便せんに書かれたお手紙をもらっていました。
これ以上伸ばせないくらい、鼻の下を伸ばして、頬をゆるませてるパパ。
あまり表情に出さないタイプだけど、それでも見てて分かるくらい、本当に嬉しそうでした。
きっと職場の同僚には想像できない、ゆるみきった顔でしょうよ。
私からも、無事パパが選んだポロシャツ。
ウソをつくのが下手だから、やっぱりわざとらしく大喜び。
こうして、あったかいお誕生会は、無事終わったのでした。
毎年のお誕生会を楽しみに、元気で長生きしてね、パパ。
パパのお誕生日は 子供たちにナイショで パパの欲しいものを
ある日の夜、パパが寝室に入ると、長女がこっそりママに近づいて、小さな声で聴きました。
「ねえ。ちゃんと準備してる?」
「何を?」
「あぁ、もぉ~。もうすぐ、お父さんの誕生日でしょ?」
「あ、そっか。」
「もう、だめじゃん。」
子供お誕生日は、絶対忘れないのに、うっかり忘れてしまうパパの誕生日。
子供達は、もう話し合いをして決めているんだそうです。
長女はお手紙。
次女はケーキ。
長男は工作。
毎回、定番になりつつあるけど、得意なことがあるのは良いことです。
さて、ママは唯一お金を持っている大人として、素敵なプレゼントの購入を要求されます。
だけど、どうせなら本人が希望するものを、効率的に買いたい。
そこで、パパをこっそり誘って、一緒にプレゼントを買いに行きました。
「ナイショってことになってるからさ、うまいこと喜んでね。」
「あ、はい。」
そんなこんなで、ロマンティックじゃない、夫婦のお誕生日の、準備完了です。
う~ん、一体、誰を喜ばせるお誕生日会?
結局、子供達?