幼稚園のお迎え時間に うっかり寝坊 うさぎの日のママ
その日の午前中は、車で往復1時間かけて、やらないといけない用事がありました。
長男の、お昼寝の時間に、なんとか家に到着。
疲れたのかな、寝かしつけながら、ママも一緒に眠ってしまいました。
起きて遊んでいた長男に、積み木で顔を殴られ、ハッと目覚めたママ。
腕時計を見ます。
長針と短針を見間違えてる?
いいえ違います。
確かに、お姉ちゃん達を幼稚園にお迎えに行く時間を過ぎています。
びっくりして飛び起き、とりあえず長男の昼食をお弁当箱につめます。
トコトコと台所に来て、食卓の幼児用の自分の椅子に、よじ登った長男の目の前で、弁当の蓋がしめられます。
「まんま~~~。おべんとう、たべる~~~。」
「お姉ちゃんを迎えに行くからね。そのあと食べよう。」
「やだ~~~~。」
泣き叫ぶ長男を抱きかかえ、弁当を持って飛び出します。
大暴れして泣き叫ぶ長男を、チャイルドシートにしばりつけます。
そして、車のドアを閉め、幼稚園に電話。
応対に出たのは、なんと若くて優秀な園長でした。
あ。。。下手な嘘は通用しないな。。。
「あの~~。長男と一緒に寝坊してしまいまして。。。」
「わかりました。お母さん、お気をつけて、ゆっくりおいでくださいね。」
後部座席で、キーキー泣いている長男を乗せた車が、大急ぎで飛び出します。
しばらく行くと、車で聞いている童謡の歌がかわりました。
「もしもしかめよ~かめさんよ~♪
(途中省略)
ここらでちょいと ひとねむり~~♪」
今日は、うさぎさんの日だな。。。
体の力が抜けてしまったママ。
ゆっくりアクセルを踏みこむと、園長の声を思い出しました。
(ゆっくりおいでくださいね。)