可愛い正義、大事に使う赤鉛筆
残業中の静かな職場で、携帯に小学一年生だった長男から、電話がかかってきました。
長男:「ねえお母さん、いま明日の準備してるんだけど、赤鉛筆がない。」
毎日のように、なにかを紛失する長男。
遠く離れた職場から、自宅を思い浮かべます。
ママ:「どこだろうねえ。学校では使った?」
長男:「うん。今日学校で使ったよ。」
う~ん、多分こりゃ学校だわ。。。
ママ:「じゃあ、明日学校で探してごらん?」
長男:「でも、忘れ物したら怒られるもん。」
ママ:「赤鉛筆、3本持ってなかった?」
長男:「うん。でも2本は使って小さくなった。」
ママ:「じゃあ、新しいの買って帰ろうかな。」
すると、長男の声が正義感に満ちた声に変わります。
長男:「あと5年も使うのに、もったいないよ。」
ママ:「あのさあ、1年生で2本も使い切ったのに、その鉛筆6年生まで使えるの?」
すると、しばらくの沈黙の後、電話から可愛く盛大な笑い声が響きます。
長男:「そっか~。」
耳元の、可愛い笑い声にほっこりして、1日の疲れが吹っ飛びました。
そして、今すぐ子供たちに会いたくなりました。