あの頃、中学生の長女とママがはまっていたのは、素敵な香りのする紅茶でした。
最初はアップルティーからはじまり、ストロベリー、そしてハーブティーにはまりはじめました。
その日は近くのスーパーで、カモミールとスペアミント、レモングラスのブレンドされた、美味しそうな紅茶を発見。ママは早速、食後にティーポットに淹れました。
「ん~~、いい香り。」
至福の気分を味わっている長女の隣で、長男が大きな声で明るく言いました。
「なんか、歯磨き粉の匂いがする~。」
長女は、大声で呆れます。
「え~~、は・み・が・き・こ!」
そんな長女を、ポカ~ンと眺める長男でした。