つまらん種と言われて怒り出す スイカのたね
このお話、おばあちゃんが植えたスイカの種を、何か素敵なものを埋めたと勘違いした森の動物たちが、「な〜んだつまらん種か」と言ったことから発展します。
なんと、つまらんと言われた種が、カンカンに怒り出すのです。
そして、どんどんツルを伸ばして、大量のスイカの実をつけます。
スイカを包丁で割ったら
「これでも、これでも、つまらん種かい!」
と怒り狂った大声が聞こえてきます。
子供たちは、スイカの種が、本気で怒るので大笑い。
だけどね、私はこの物語の底に、どんな小さなものでも、つまらないことはない。
誰もがプライドを持って、大切な貴重な役割を果たしているのだという、メッセージを読み取れると思う。
スイカの種は、怒って当然なんです。
子供たちが、誰かに軽く扱われたとき、ちゃんと怒れる人になってほしい。
そして、誰かをつまらんと言う人間に育って欲しくはない。
口にはしなかったけど、そういう思いを持って、読み聞かせてきたつもりです。