異動の飲み会で 仲良しの先輩が 泣いてくれたこと
異動があって、部の送別会をしたときのことです。
私は2年間、部の取りまとめを担当していたので、部のメンバーの顔と名前も随分覚えていました。
男性が圧倒的多数なので、それでなくても暑苦しい体育会系の飲み会。それに職員が欠席もなく、大集合したのは、アルバイトに来ている、可愛い独身女性のおかげです。
さて、最後に集合写真を撮ることになりました。
そこで、いつも仲良くさせてもらっていて、子供の相談までしたことある先輩女性と自然に隣になりました。
その先輩は、私の背中に手を回してくれて、二人で顔をくっつけて写真に写ります。
「お世話になりました。」
って言ったら、急に先輩は泣き出しました。
「もう~、今日はしれっとしとこうと思ったのに。そんなこと言われたら、泣いてしまうじゃないの~。ほんと楽しかったのに~。異動だなんて~。私、すっごく寂しくなるじゃないの~。」
私も泣けてきて、二人で泣きながら話していました。
泣いてもらえるなんて、なんだか嬉しいな。。。
こういう人間関係、大事にしなくっちゃ。
扇風機購入 3人の賑やかな ウチュウジン
10年ほど前に、節電対策で、買った扇風機が壊れました。
10年前の新しい扇風機を組み立てたパパ。幼稚園児だった長女を、扇風機の前に誘いました。
「長女ちゃん、扇風機の前でしゃべってごらん?」
パパの提案は、面白いと知ってる長女。
走って扇風機の前に来ます。
「あ~~~~っはっはっ!。面白い~。あ~~~。」
そして、家中を駆け回って、次女を探します。
「次女ちゃん、ちょっと来て来て、ここでしゃべって。」
「あ~~~~。あははっ。」
次女は、笑いすぎて、声も出なくなっています。
2人の声を聞きつけて、長男も走ってきます。
扇風機の前に、可愛い3人の後ろ姿。
「あ~~~。」
「あ~~~。」
「あ~~~。」
小さな扇風機の前で、3人が頭を並べています。
次女が、ロボットチックな声で言います。
「ワタシハ・・・」
すると長女が、ピョンと飛び上がってから言います。
「ワタシハ ウチュウジンダ。」
次女と長男が大笑いしてマネします。
「わたしは 宇宙人だ。」
「長男くんは 宇宙人だ。」
何度も何度もやってる、我が家の可愛い宇宙人。
とっても賑やかで楽しそうで、ママはほんわか癒されました。
いつか、子供たちが扇風機を購入したら、孫に教えてあげるのでしょう。
パパと同じように、優しく導いて。
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ぼく 仮面ライダーに 変身してみたい
夕食を作っていたら、2歳になった長男がトボトボやってきました。
テーブルの自分の椅子に座ると、深刻な顔でテーブルを見つめながら言います。
「おかあしゃん、ぼく、仮面ライダーに変身してみたい。」
ちっちゃな体で、机を見つめて悩む姿を見て、なんとも言えない気持ちになりました。
キティーちゃん好きで、いつもお姉ちゃんとスキンシップしてる、愛らしい長男。
それでも。。。
男になって行ってるんだな~!
「ごはんいっぱい食べて、頑張ってればきっと変身できるよ。」
と慰めてみると、突然元気になる、いつもは陽気な長男。
「そっか~。」
いすから飛び降りると、なんだかよくわからない動きをしながら、走ります。
「いや~~。ぎゃ~~。とう~~。」
そして、隣の部屋まで、走り去りました。
パパが帰宅して寝転がり、家族団らんの穏やかな時間、ママは長男に聞いてみます。
「仮面ライダーには、どうやって変身するの?」
すると、腰の辺りで手を動かして、ブツブツ言っています。
「あれ?変身したんじゃない?」
すっかりその気になった長男。
「いや~~おぅ~~~。」
すごい雄たけびをあげて、寝ころんだパパに突進。
「うおぅ。やられた~~。」
パパが叫ぶと、そのまま走って部屋を出て行きました。
だけど、すぐバタバタと可愛い足音が、やってきました。
どうやら入り口で隠れて、こちらの様子をうかがっています。
だけどさぁ。。。
仮面ライダーに出てくる、民間人を襲う人って。。。
悪役じゃないの?
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おもちろ~い 長男にとって 何でも大きなおもちゃ
押し入れに入れてたはずの、スイカのビーチボールが、姉妹に見つかったらしく、しっかり膨らんでいました。
長男がトコトコと近づいて、お腹から抱き着きました。 すると、大人でいうと、バランスボールくらいの大きさになります。 そしえ、足が床に着いたり離れたりします。
「あはぁ。おもちろ~い。おもちろ~い。」
こんなに小さな体だから、毎日が冒険。
長男の周囲には、大きなおもちゃがいっぱいです。 毎日毎日、おもちろ~いって喜んでる長男くんの陽気な笑顔を、将来忘れたくない。
いつか私より背も伸びて、太い声で
「おふくろ~。」
って私を呼ぶ、大人の男になっても、忘れたくないです。
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次女のうさちゃんを 長男がいたずら 泣いて助けを求める
↑ この子が、被害にあったうさちゃんです。
次女が3歳、長男が1歳の頃のことです。
洗濯をしていると、次女が泣きながら飛び込んできました。
「長男くんが、長男くんが、うさちゃんを。うえ~~ん。」
「ん?うさちゃんが、どうしたの?」
「長男くんが、ジュースを。うさちゃんをコップにいれた~。」
ん!これは、事件です。
あわてて、ダイニングに急ぐママ。
次女は、その後ろを小走りでついてきます。
ダイニングに入ると、テーブルの子供用いすに座った長男。
ママの気配に、振り向いてポカンとしています。
目の前には、500mlの紙パックに入ったオレンジジュース。
片手に持って、ママのマグカップにいま、つごうとしています。
「うさぎのあかちゃんが~~~。」
次女は、目を真っ赤にして泣き叫んでいます。
近づいてみると、確かに裸にされたうさぎの赤ちゃんが、オレンジジュースに浮かんでいます。
次女がシルバニアファミリーの中でも、一番大事にしているうさぎの赤ちゃん。
「こら!ダメでしょ!」
長男は、シマッタという顔をします。
「ごめしゃい。。。」
「おかあさん、うさちゃんだよ。」
ママは、ビチョビチョのうさぎの赤ちゃんを救出します。
「このうさちゃんは、次女お姉ちゃんの大事大事だよ。」
「う~ん、ごめしゃい。」
「お姉ちゃんに、ごめんなさいでしょう?」
「ごめんね。。。」
「いいけど。。。」
ママはうさぎの赤ちゃんを、台所の水道水でジャブジャブ洗いました。
「ほら。お風呂にも入ったから、きれいになったよ。」
台所のタオルで、ゴシゴシふきます。
「タオルでふいて、スッキリだよ。」
次女はママの手から、うさぎを受け取ると、注意深く見ます。
「ね?きれいになったでしょう?大丈夫大丈夫。」
「うん。」
こうして、小さな後ろ姿は、大事にうさぎを抱きしめて去っていきました。
その晩、このバトルを聞いたパパ。
うさぎの赤ちゃんをテーブルに立たせて、注意深く見つめました。
「なんで、このうさぎが好きなんだろうね?」
「う~ん。これ、よく出来てるよ。確かにかわいいよ。造形的に。」
そこで、ママも注意深く見つめました。 確かに。。。
つぶらな瞳、人懐っこい表情、少し首をかしげて。。。
お人形としてではなく、生きているお友達として見ている少女。
その少女の目でみると、確かにかわいいうさぎの赤ちゃんなのでした。
なるほど、泣いて助けを求めるわけか。。。
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ねえ 可愛いマスク作って それだけで夜なべするのよね
次女が、マスクの布が欲しいと言い出したのは、学校再開の少し前でした、
そこで、週末に次女とお店で、可愛い模様のガーゼをゲット。
次女が作ると言っていたはずですが、そのまま部屋に布を措いたまま放置されていました。
そして、その布を見かけた長女。
「うわぁ。可愛い。ねえ、お母さんマスク作って。」
え?まさかの、私?
それは、仕事でクタクタで、家事との両立で寝不足のママに、言うこと?
という気持ちはあるのですが。
可愛い顔で、ニッコリお願いされると、どうも弱いママ。
早速、ミシンを出してきます。
お店で見つけた、無料の型紙を使おうとしていたママに、長女が使用済みのマスクを持参。
「このサイズがいい。このマスクで型を取ればいいじゃん。」
簡単そうに、言ってくれますよ。
それから、カタカタ賑やかに、30分程度で作ったんですよ?
なのに、その間に長女も次女も、夢の中。。。
まじか。。。
ほ~んと、甘えてるなあって思うのです。
だけど、長女は高校生、次女も中学生だから、毎日一緒に暮らすのも、残りわずか。
今のうちに、甘えてもらうのも、嬉しいなっていう、良くわからない願いもあるのです。
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しおらしく? しおみたいに どうやってなるの?
家族でお出かけした日。
公園には着ていかない、フリフリのワンピースを着せると、姉妹はおおはしゃぎ。
その様子を見て、パパが言います。
「今日は、そんな服着てるんだから、しおらしくしてよ。」
はしゃぐのをやめ、しばらく考え込んだ長女。
ちょっと首をかしげ、パパの顔を覗き込んで聞きました。
「しおみたいにするには、どうやったらいいの?」
「しおみたい?しおらしくっていったら。あのー。」
そこで、ママが通訳。
「お姫様みたいにしてればいいのよ。」
「そしたら、しおみたいになるの?」
「(笑)違う違う。しおらしいって、お姫様みたいに、お行儀よくすることを言うのよ。」
「な~んだ。そうか。わかった~~。」
車に乗り込んで、後部座席の長女に聞いてみました。
「ねえ、しおみたいになるのに、どうすればいいと思ったの?」
「う~ん。塩は小さいから、小さくなるのかな~とか。塩は辛いから、どうやったら辛くなるのかな~とか思って。わかんなかったの。」
そっかぁ、長女にとって、塩みたいってそういうことなのね。
もう、ママは笑いが止まらないので、長女に隠れて、肩をふるわせて、大笑いしてしまいました。
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