次女のうさちゃんを 長男がいたずら 泣いて助けを求める
↑ この子が、被害にあったうさちゃんです。
次女が3歳、長男が1歳の頃のことです。
洗濯をしていると、次女が泣きながら飛び込んできました。
「長男くんが、長男くんが、うさちゃんを。うえ~~ん。」
「ん?うさちゃんが、どうしたの?」
「長男くんが、ジュースを。うさちゃんをコップにいれた~。」
ん!これは、事件です。
あわてて、ダイニングに急ぐママ。
次女は、その後ろを小走りでついてきます。
ダイニングに入ると、テーブルの子供用いすに座った長男。
ママの気配に、振り向いてポカンとしています。
目の前には、500mlの紙パックに入ったオレンジジュース。
片手に持って、ママのマグカップにいま、つごうとしています。
「うさぎのあかちゃんが~~~。」
次女は、目を真っ赤にして泣き叫んでいます。
近づいてみると、確かに裸にされたうさぎの赤ちゃんが、オレンジジュースに浮かんでいます。
次女がシルバニアファミリーの中でも、一番大事にしているうさぎの赤ちゃん。
「こら!ダメでしょ!」
長男は、シマッタという顔をします。
「ごめしゃい。。。」
「おかあさん、うさちゃんだよ。」
ママは、ビチョビチョのうさぎの赤ちゃんを救出します。
「このうさちゃんは、次女お姉ちゃんの大事大事だよ。」
「う~ん、ごめしゃい。」
「お姉ちゃんに、ごめんなさいでしょう?」
「ごめんね。。。」
「いいけど。。。」
ママはうさぎの赤ちゃんを、台所の水道水でジャブジャブ洗いました。
「ほら。お風呂にも入ったから、きれいになったよ。」
台所のタオルで、ゴシゴシふきます。
「タオルでふいて、スッキリだよ。」
次女はママの手から、うさぎを受け取ると、注意深く見ます。
「ね?きれいになったでしょう?大丈夫大丈夫。」
「うん。」
こうして、小さな後ろ姿は、大事にうさぎを抱きしめて去っていきました。
その晩、このバトルを聞いたパパ。
うさぎの赤ちゃんをテーブルに立たせて、注意深く見つめました。
「なんで、このうさぎが好きなんだろうね?」
「う~ん。これ、よく出来てるよ。確かにかわいいよ。造形的に。」
そこで、ママも注意深く見つめました。 確かに。。。
つぶらな瞳、人懐っこい表情、少し首をかしげて。。。
お人形としてではなく、生きているお友達として見ている少女。
その少女の目でみると、確かにかわいいうさぎの赤ちゃんなのでした。
なるほど、泣いて助けを求めるわけか。。。
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