ほっこり子育てワーキングママ

働きながらの子育ては、大変だけど幸せ。ほっこり楽しい日々の出来事に癒されて、子育て楽しいよって伝えたい。

行列のできるお母さんだったのに

ソファーに座って読書をしていると、反対側の端に長男が座りました。可愛い横顔を見てると、なんとなく触れ合いたくなります。

私の膝を片手でポンポンたたいて、
「膝まくら、しても良いよ?」
と言うと、
「いや、ないでしょ。」
と、5cm向こうに移動します。
「この距離が寂しいよぉ。」
「ま、仕方ないんじゃない。行列のできるお母さんも、もうおしまいよ。ごめんね。」

謝られるのは、申し訳ない。
「ま、自立していってくださいませ。」
「そう言われると、自信ないけどね。」
「お母さんみて、分かったでしょ?そんな立派じゃなくても、親にはなれるよ。」
「どうかな?」

こうして、子供達はみんな、反抗期から自立への道を進んでいきます。大きくなぁれ。

5歳児餓死 母親に懲役5年の判決って、厳しくない?

ママ友の“マインドコントロール”争点に・・・5歳児餓死 母親に懲役5年の判決 福岡地裁

悲惨な事件であることは、前提として理解しているつもりです。

しかし、なぜ?
母親の刑は、ここまでも厳しいのでしょうか。
そして、子供を置いて父親は、どうしていたのでしょう。その責任は、問われないのでしょうか。

自分の子供が、虐待をされている間、不倫相手と逃げている父親だっているかも知れない。子供の実態さえ把握せず、責任放棄していること。それは、罪にならないのでしょうか。

父親に、責任は、ないのでしょうか?
それって、おかしくないですか?

こうやって、社会の煽りを受けて、母親への責任は、重くなるばかりです。育児を終えた、先輩であるはずの高齢者は、自分の育児を棚にあげて、批判の嵐です。
その重圧が、母親を追い詰め、育児はより息苦しいものになります。

なんで、母親ばっかり、責められるの?

報道での毒舌な批判に、全国で、口には出さないけれど、人知れず傷つく母親は、沢山いると思います。
それは、虐待をした自覚のある母親だけでなく、一生懸命子育てを頑張っている母親も、含まれていると思う。なぜなら、完璧な子育てなんて、人間には、不可能だからです。

この事件を肯定する訳ではないけど、一部の過剰な報道は、否定したくなります。

言葉は時に、暴力的です。
いい加減にして欲しい!
私達を、傷つけるのは、やめて。

理想は、謙虚で馬車馬のように働く母親

私の職場の席のお隣さんは、育休明けの子育て真っ最中のママです。いつも一生懸命働いていて、とても丁寧な仕事ぶり。しかも、子供が体長を崩しても大丈夫なように、早め早めに進めています。

だけど、私がそうだったように、平気な顔をして、こう言います。
「大丈夫です!」
その気持ちが、痛い程分かるから、今日こんな話をしました。

「大丈夫な、はずはないよ。今が子育てとの両立、一番大変な時期だからね。大丈夫、焦らなくても、頼りにしてるんだから。」
すると、少し顔を崩して言います。
「優しい言葉、ありがとうございます。」
「優しいかどうかなんて、分かんないよ。頼りにして、いろいろ、仕事をお願いしてるからね。」
「良いですよ。嬉しいです。」
私には、気持ちが分かりすぎて、痛々しくさえありました。私がそうだったように、焦りを感じているんじゃないかなって思うんです。

「一番下が3歳になって、少し楽になったでしょ?これが小学校2年生になったら、またぐっと楽になるよ。上の子がそうでしょ?」
「確かに。最近しっかりしてきましたね。」
「でしょ?だからね、すっごい出世を目指してるんじゃないんなら、無理せずやってね。今の段取り力が、将来活きてくるからね。実際今も、よくやってるんだよ。」

でもね、そんなこと言っても、心にどこまで届くのか分かりません。

世の中は、働く母親に、職場の重荷であることをを自覚させ、無能さと遅れを指摘し、疲れた身体に鞭打ってくるのだから。そして、それを当たり前と、謙虚に受け止めて小さくなっているのが、理想の働く母親だから。

少子高齢化が、世の中に暗い影を落としています。いつか高齢者になる、いまバリバリの現役は、私が育てた子供達の世話になって、社会のお重荷になって死んでいくのです。それなのになぜ、働く母親を重荷扱いできるのでしょうか。

そして、何で、何で母親ばっかり!

なんで私達、女性ばっかり無理して、職場でも家でも働いて、常に寝不足で、それなのに職場の皆様に、迷惑をかけてることを、申し訳なく思ってないといけないの?
そんなんだから遠慮して、子供なんて産めないじゃないの。可愛い子供が、邪魔に見えてくるじゃないの。

このままの、日本社会で良いの?
豊かな消費者は、減るばかり。
国力は、下がるばかり。

それでも、やっぱり子育てへの理解は、変わらないのだから。

少子高齢化は、進んで当たり前です。

好きが醸し出す 子供達のすごいパワー

ゲーム大好きな長男くんが、最近気に入ってるのは、アンダーテール。

サンズという名前のキャラクターが、あまりにも好きすぎて、苦手だったイラストや絵画を、練習して練習して。なんだか以前より、全体的に上手になりました。

ゴールデンウィークに頑張ってるのは、大好きな曲を電子ピアノで弾くこと。これまた耳コピーで、ズンズン上達しています。

次女は名探偵コナンから、世の中の常識と、お酒の名前を覚えていきます。これまた、どこに隠していたのかというような、すごい記憶力。

ゲームだろうが何だろうが、強烈に愛する気持ちが、子供達の才能を開花させてくれる。思春期の好きの力を、目撃しています。

親の思い通りに育たないくせに、子供達が好きなことを通して、素敵な方向に枝葉を伸ばして、伸び伸び成長する子供達を、眩しく見つめています。

この調子。
大きくなぁれ。

泣けるほど幸せな 遊園地

コロナの規制のないゴールデンウィーク
我が家は、少しでも密を避けて、屋外で楽しめる遊園地に出掛けました。

子供達が楽しみにしていたのは、ジェットコースターなど絶叫マシーン。3人仲良く行列に並びに去って行きます。
年齢的に、絶叫系には興味のわかない私達。お昼ごはんまでは、野外のテーブルをキープしてポテトフライと果物をつつきながらランチタイムに子供達がお腹をすかせて帰って来るのを、おしゃべりしながら待ちました。

午後からは、ゆっくりと散歩しながら観覧車へ。すると、あちこちの絶叫マシーンが目に入ります。うわぁ、よく乗るなぁ。穏やかな観覧車に、2人で乗り込みます。ゆっくりと高度が上がるにつれ、海や周りの景色が、眼下に美しく広がりました。

下に遠く見える遊園地では、子供達が楽しんでいることでしょう。そんなことを思っていると、ふっと深い幸福感に包まれました。
「なんか、泣けてきた。」
次々と涙がこぼれます。夫は静かに私を見ます。
「思い描いてた、幸せなんじゃない?」
「そうかも。子供達が自立した感じがして。あのね、私と結婚して、一緒に子育てしてくれて、ありがとう。」
「うん。」

子育て、いろいろありました。夫は、私には真似出来ない、夫らしいやり方で、子供達に関わってくれました。その、優しい横顔が沢山思い浮かんで、涙がいよいよ止まらなくなりました。
「ありがとうね。幸せにしてくれて。これからも、よろしくね。」
「うん。」

夫が静かに言います。
「地上が近づくよ。」
「そうだ。現実に戻るね。」
私は、ハンカチで涙をふきました。
夫は、私を安全に降ろしてから、降りました。そして、何もなかったかのように、歩き出しました。

私達夫婦は多分、新しいステージに向けて、歩き出しました。

うまそうな犯人と食べられない次女

次女が大好きな、名探偵コナンの映画が始まって、コンビニでコナンの和菓子が販売されました。
茶道と和菓子を愛する次女のため、パパは奮発して、3つも購入しました。

冷蔵庫の一番とりやすい便利な位置に、こちらを向いて3つ並ぶ和菓子。これを、いつまでたっても食べません。
「ねえねえ、食べないの?」
ママ的に、いろんな理由て声をかけます。
「勿体なくて、とても食べられない!」
中学生女子の、可愛い反応。
うーん。
そこで、蓋の横を確認すると、消費期限は明後日。
「次女ちゃん、家族みんな揃ってるしさ、食べようよ。明後日を過ぎると、生ゴミと一緒に捨てることになるよ?」
「それも嫌だけどさぁ、でも無理。食べれるわけないじゃん。」
そこへ、嬉しそうに口をはさむパパ。
「次女のタイミングで食べるよ。ねえ?」
「だから、無理。食べるなんて。そもそもさぁ、何で食べ物にすんのよ。食べられないじゃん。」
その言葉に、パパは鼻の下を伸ばします。
やれやれ。

そこで、実は食べたい長女が提案。
「かじるの、やだよね。だからさ、目をつむって、1口で行こうよ。」
おっと、なかなかの提案に、次女は顎の下に手を当てて考えます。
「そうしよっかぁ。」
すると、嬉しそうに冷蔵庫から出してくる長男。
「僕、犯人が食べたい!うまそう!」
そう言って、もう容器に手をかけています。
「待って。お姉ちゃん、写真とって。」
撮影が上手な長女が、丁寧に撮ります。
「もういいでしょ?」
すると、上の空で応える次女。
「あ、うん。」
「えっ、もう食べてるし。」
と長女が突っ込んだときには、一口で長男の口の中なのでした。
「犯人うまっ。」
豪快な食べ方に触発されてか、次女もパクリ。それでも、味への評価はありません。
「黒豆うまっ。」
明るく叫ぶ、長男に応える長女。
「一周回って正解だし。」

そんなこんなで、たった3つの和菓子で、壮大なドラマを見せてくれた、中高生3人組なのでした。

どこまで大きくなっても、やっぱり子供は可愛いなぁ。

癒し目的の盗聴

今日も賑やかな夕食でした。

長女の席にパパが座っただけなのに、
「長女お姉ちゃん、ひげ生えた?」
「お父さん、声が高くなったね。」
家族が次々に、声をかけます。
それに、入れ替わった前提で応える2人。

聞いていた次女が、笑いながら言います。
「我が家の会話、やっぱ録音したいよ。」
すると、パパが言います。
「もう一回やる?」
「ぜったい、さっきと違うって。」
「そんなに録音したいならさあ、常にしとかなきゃ。勢いの良い会話は、とれないよ。」
「やだよ、恥ずかしいじゃん。」

聞いていた長男が言いました。
「もし、我が家を盗聴してる人がいるとしたらさあ、癒し目的だよね。」

これを聞いて、我が家は大笑いなのでした。