ピンチの時の子供の顔が可愛い 絵本「おたまじゃくしの101ちゃん」
私は、子供への読み聞かせが大好きで、半分趣味だったので、毎晩寝る前には読み聞かせを楽しんでいました。そんな私が100冊以上のレパートリーの中から、読んで楽しい絵本を紹介したいなと思いました。
私にとって、読みがいのあるドラマティックな本は、「おたまじゃくしの101ちゃん」です。
名前が適当で、1ちゃん、2ちゃん・・・101ちゃんは末っ子なのです。
101匹のおたまじゃくしのお母さんは、お出かけの途中で迷子になった101ちゃんを探しに行きます。たった1匹のために、命を懸けて探し回り、ざりがにの親分に食べられそうになっているところを見つけます。そして、101ちゃんをめぐって、ざりがにとたがめが喧嘩している間に、見事101ちゃんを助け出します。だけど、お母さんは気を失ってしまいます。
101ぴきの子供たちは、お母さんを助け出し、気を失っていたお母さんも気が付きます。
この物語の面白いところは、ざりがにとたがめの喧嘩をどれだけの迫力で読めるか。白熱した場面で、子供たちの顔を見ながら読むと、ここだけの話、めちゃめちゃ面白くて可愛いんです。
だって、眉間に皺をよせて、手に汗握って、応援してるんだもの。その真剣な顔を見てると、もう楽しくて喧嘩のシーンが終わるのが惜しいほどです。
そして、101ぴきも子供がいるのに、1ぴきの子供のために命をかけるお母さんは、3人きょうだいにとっては夢のある話だと思っていました。私は3人どの子も命をかけるほど大事だよって、伝わるかなって思いながらお母さんのセリフを読んでいました。
だから、読み聞かせは楽しくってやめられないのでした。