善行を積み重ねる 日々の真面目な生き方
私が4歳の頃に96歳で亡くなった曽祖父は、私をとても可愛がってくれました。
「おうおう、よしよし。」
何となく、耳の奥に残っている、優しい声です。
彼は明治に産まれ、病気で両親が急死して、姉と二人で必死で生きてきました。
そんな曽祖父は、将来子孫がお腹を空かせることになった時のために、山に小さな栗の木を植えてくれています。
それが成長して、現代では鹿の食料となっているなんて、そんな平和な時代が続いていることが素晴らしいことです。
さて、そんな曽祖父は、真面目に一生懸命生きることを大切に考えていました。
真面目に徳を重ねて、少しずつ積もって行く善行。
それによって、信頼も積み重ねていくことができます。
ところが、ほんの小さな悪行で、今まで苦労して積み重ねた善行はガラガラと崩れてしまう。
だから、日々気を抜かず、人が見ていてもいなくても、真面目に生活することが大切です。
そして、もしうっかり信用が崩れてしまったなら、また1から少しずつ積み重ねていくしかない。
そういった生き方の積み重ねが、そういった人々の思いが、この日本を作り上げているのかも知れません。
日本人の子孫として、誇り高く善行を、真面目にひたむきに積み重ねていきたいものです。
なんて、時々考えてみるけど、まだまだ未熟な私です。