着物の販売員 VS 働くママ

着物の着付け教室に通い始めたのは、和文化が好きな、次女のためでした。
中学生１人で行かせては、着物販売の格好のカモになるからと、ママも一緒にお付き添い。

しかしね、20年以上も働く女性を相手に、着物販売店の、若い男性店員の売り込みは、手の内がミエミエです。もう、可哀想になるくらい、心の内も手の内も、私には見えるのです。当然、冷静にお断り。
それにしても、接客をもう少し勉強しなきゃなぁ、と若いフレッシュな可能性を見て思う程なのでした。

しかし、そこで驚いたのは、冷静な次女の対応。キレイな着物を見せられても、肩にかけられても、表情ひとつ変えず、
「はぁ、そうですね。いや、どうでしょ。」
そして、帰り道には、
「え？あれで買うと思ったの？ないでしょ。」
と笑っていました。

中学生女子でさえ、そう思わせるのに、ここで購入って、あり得るんでしょうか。もしかすると、商売のかたちも、時代と共に変わっていくものなのかも知れません。まずは、楽しい会話術に、着物のウンチクを勉強して、お客さんの好奇心を満たさなきゃね。頑張れ。

働いてると、いろんなしんどい思いはするけれど、こういう時には冷静に判断できるから、安心だなって思いました。