ほっこり子育てワーキングママ

働きながらの子育ては、大変だけど幸せ。ほっこり楽しい日々の出来事に癒されて、子育て楽しいよって伝えたい。

腰椎椎間板ヘルニア発症

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はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

泣きたくなるような出来事は、ある日突然起こります。

ここ半月、腰の調子が悪かったので、腰にコルセットをして、仕事をしていました。

朝、今日は腰の調子が、少し良いなと思いながら、顔を洗って身体をまっすぐに戻した時、異変は起こりました。
ぎっくり腰とは少し違う、しかし明らかに腰を痛めている感触。
「パパ~、やばい。腰が。」
「えっ?」
出勤の準備をしていたパパが、シャツだけ着て洗面所を覗きます。
「歩ける?」
「わかんない。」
ゆっくり歩いて、ソファに寝転がります。

「仕事、どうしよう?」
「とりあえず、遅れるとは思うよ。」

職場に電話すると、
「今日は、休んでも良いんだけどさぁ、明日は来て欲しい。」
「そうですよね。了解です。」
明日は、大事な会議があるのです。

夫に連れられて、恐る恐る玄関を出て、病院へ。待合室で、車椅子にさえ、座っていられなくなります。そこで、ストレッチャーへ横たわり、そのまま診察室へ。

痛い場所を聞いて、足を持ち上げた医師は、MRIの撮影を指示。大きなヘルニアが、大きく神経を圧迫している、分かりやすい映像が写しだされます。
「教科書に出てそうなくらい、分かりやすい大きなヘルニアですね。こんな大きいのは、僕らでも滅多に見ない。」
「明日、仕事に行かないと。」
「うーん。仕事もだけどさ。もしかして今日、帰ろうと思ってる?」
医師に問いかけられ、頭が混乱します。当然、帰宅するつもりだったのです。
「この状態を、安静に保つのは、自宅じゃ無理よ。トイレをベッドの脇に、置けないでしょ。」
「はぁ。えっ?もしかして、入院?」
ストレッチャーの上で、天井を見上げて、途方に暮れます。

ガラガラとストレッチャーに乗せられ、病室へ入り、どうやら夫が入院手続きをしてくれているようです。どんどんと物事が、制御できずに動いていきます。

「じゃあ、最後になるので少しだけ。お話の時間を。」
夫が、ベッド脇に立ちます。いまはコロナ渦。
「あ、面会、出来ないんだ。えっ。寂しい。」
「まっ、頑張って。」
「子供達を、よろしくね。」

こうして、振り返らず立ち去って行く、夫の後ろ姿を、寂しく見送ったのでした。

ベッドに入った時間が、午後を過ぎてたので、無残にも昼食は抜きでした。朝も昼も食べてないのに、ショックでお腹がすきません。

夕食が届くと、看護師さんから指示。
「寝転んだままで、食べましょうね。」
そして、使い捨てのビニールのエプロンを渡されます。お膳を置くスペースを、痛い腰をずらしてゆっくり作ります。
「トイレのときは、必ずナースコールしてくださいね。」
実際、トイレに座ってる間、腰に負担にならないよう支えてもらい、お尻も拭いてもらう。それくらい痛い。こんなこと、初めてでした。

私は、地域の役員をしている、仲良しママ友の、グループラインに報告。すると、医療関係のママが、ヘルニアについて調べてくれたり、優しいママ友が、私の嘆きに付き合ってくれたり、入院経験ママが、共感してくれたり。ラインが随分賑やかになりました。やはり、持つべきは友達と、心がほんわかしました。

さて、病院の夜は早い、9時には部屋の電気が消えます。いつも12時過ぎて寝ている私。寝れない、寝れない、寝れない。
しかも、右のお尻から足の先までが、ジンジン痛くて。とても寝れる状態ではありません。
結局、寝たのかどうかわからないまま、早朝6時に強制的に電気が点灯して起床。長い1日目の夜が終わりました。

10年前の私に、どうしてこんな私が想像できたでしょう。ママ友の言葉が、心に響きます。
「もう、スーパースターのマリオじゃないんだからさ。無理しないように、自分を労らないとね。」
いつの間に、10年が飛ぶように過ぎ去っていました。