小さくなった 大きなかばん
中学三年生を、卒業したばかりの次女が、中学校主催の、泊まり掛け社会見学に出掛けました。
準備をする次女に聞きます。
「かばんは、どうする?スーツケース?」
「うーん、大袈裟だなぁ。かばんで良い。」
「どんな、かばんにする?」
「小学校の、修学旅行に使ったのが、あったじゃない?」
長女と共同で使う、大きなかばんがあります。
その声を聞いたとき、思い出した姿。
それは、小さな次女が、ピンと背中を伸ばして、キュッと唇を結んで、大きなかばんを肩にかけて、跳ねるように歩いて出掛けて行った。
小学校の修学旅行の、朝の風景です。
思い出のかばんを出すと、次女が驚きます。
「あれ?小さい。えっ?なんで?」
「次女が、大きくなったんだよ。」
あの頃から、次女は随分大きくなりました。
大きな次女が、かばんに沢山の荷物を詰めて、重たいかばんを、軽々と持ち上げて、今朝、いつもと変わりなく、出掛けていきました。
大きくなったなぁ。
楽しい時間を過ごして、沢山吸収して、また大きく成長して、帰って来てね。
次女の成長を、幸せな気持ちで見つめます。