娘に恥ずかしくない 父親になりたい
長女が産まれてから、夫は、急に仕事の猛勉強を始めました。大量の仕事関係の本を購入し、暇を惜しんで読みふけります。
そして、私にこう言ったのです。
「あぁ、間に合わない。何でもっと早くから勉強しとかなかったんだろう。」
「何で、そう思うの?」
「娘に恥ずかしくない、父親になりたいんだ。」
それを聞いて、私は胸が熱くなりました。
男って、父親って、なんてカッコいいんでしょう。
長女は、なんて幸せな娘なんでしょう。
「大丈夫。きっと間に合うよ。まだ大きくなるまで、沢山時間が残ってるから。」
さっき、高校生になった長女が言ってました。
「お父さんって凄いよね。何でも知ってるもん。お父さんに聞いたら、ネットよりずっと早く、一番知りたい核心を知れる。」
私は、夫の夢が叶った瞬間に、立ち会いました。そして、夫に打ち明けられた時と同じくらい、胸が熱くなりました。
「それさあ、直接言ってあげてよ。もう鼻の下伸ばして、大喜びするからさあ。」
「え〜、やだ〜。お母さんから言っといて。」
長女の言葉に、私は泣きそうなくらい嬉しくなりました。明日、二人きりになったら伝えなきゃ。
一生懸命、頑張って。
良かったね。
お父さん。